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円高傾向は加速するのか? 住信SBIネット銀行(馬渕磨理子)

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皆さん、こんにちは。フィスコ企業リサーチレポーター馬渕磨理子です。

【馬渕の気になる3つのポイント】
・ドル/円は円高が加速するか?
・感染拡大と抗ウイルス治療薬への期待との間でゆれるNY株の行方
・EU首脳会議でのEU復興基金を巡る議論に対するユーロの動向

まずは、先週のマーケットを振り返ってみましょう。週初めは上海株上昇にともない、ドル/円も107円台後半まで上昇するなど堅調な値動きを見せていましたが、米国などの感染拡大が懸念され、反落。レポートでは『ドル/円は7/7には日足の雲の下限を下回ったのに続き、7/8には日足・転換線を下抜け、週末7/10にかけてこられの水準を回復できないまま106円65銭まで下落し、106円90銭で先週末の取引を終えました』と解説しています。

一方、ユーロはナスダック市場最高値更新などを背景にしたドル売りなどで上昇したものの、『7/17-18のEU首脳会議を前にEU復興基金を巡る各国要人から合意に懐疑的な発言が聞かれたこと』や『週末のポジション調整によるドル買い戻しの動き』が上値をおさえ、ユーロは伸び悩みました。これに伴い一時122円間近までせまったユーロ/円も、120円86銭で先週末の取引を終えています。

さて、今週のマーケットはどうなるのか?チェックすべきポイントについて住信SBIネット銀行の「ウィークリーレポート」を見てまいりましょう。

レポートでは、『今週のドル/円はNY株式市場の動向を睨みながら、リスク選好を背景にした欧州通貨買い・ドル売りになるのか、株式市場の下落を通じたリスク回避のドル買い・欧州通貨売りとなるのか、感染拡大の行方のほか、先週末に見られた治療薬への期待が一段と進むのか注目されます』と伝えています。

また、米企業の4-6月期決算や経済指標発表への反応が注目されるなか、『7/17発表の米7月ミシガン大消費者景況指数では6月後半以降の感染拡大の影響が見られるか、ドル/円が106円割れへの一段と円高を加速させるか、底堅さを確認し再び107円台後半へ反発するか注意が必要です』と考察しています。

ユーロについては『7/14発表のユーロ圏5月鉱工業生産やドイツ7月のZEW景況感指数など欧州経済の回復の行方を占う上で注目されます』と伝えるほか、『7/16にECB理事会を控えているものの、市場の最大の注目は7/17-18に開催されるEU首脳会議での予算やEU復興基金を巡る議論の行方で、加盟各国の全会一致での可能性が高まるのかユーロの動向を大きく左右するものと思われます』と推察し、レポートではテクニカルな分析も加えています。

ポンドに関しては『7/14に発表される5月の鉱工業生産や月次GDPが英経済の回復の行方を占う上でポンドの動向を左右する材料となります』と注目するほか、今週予定されているベイリー英中銀総裁の発言について、『マイナス金利の導入の可能性を含め、金融政策の先行きに対し、どのような見解を示すのか注目されます』と伝えています。

今週の豪ドル/円は、『先週末のNY市場を転換線や基準線を下回って終えており、これらの水準を回復し、堅調地合いとなるか、6月下旬以降の上昇基調から下落基調に転じるのか注目されます』と伝えており、特に中国4-6月期GDPや豪6月雇用統計の発表後の豪ドル/円の動きは注目となりそうです。

参考にしてみてくださいね。

上記の詳細コメントは、住信SBIネット銀行サイト内の「ウィークリーレポート」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコ企業リサーチレポーター 馬渕磨理子


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