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日経平均は3日続落、米株高引き継ぐも決算前に失速

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日経平均は3日続落。27日の米国市場でNYダウは3日ぶりに反発し、114ドル高となった。新型コロナウイルスのワクチン開発進展や政府の追加経済対策への期待が高まったほか、決算発表を控えハイテク株に買いが広がった。本日の日経平均はこうした流れを引き継いで19円高からスタートすると、前場中ごろには一時22842.19円(前日比126.34円高)まで上昇。しかし、主要企業の決算発表を前に積極的な買いは手控えられ、後場に入ると「東京都の28日の新型コロナ新規感染者数は270人程度」とも伝わってマイナスへ転じた。

大引けの日経平均は前日比58.47円安の22657.38円となった。東証1部の売買高は10億8836万株、売買代金は1兆9878億円だった。業種別では、空運業、電気・ガス業、不動産業が下落率上位だった。一方、医薬品、精密機器、情報・通信業が上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の71%、対して値上がり銘柄は26%となった。

個別では、JPX<8697>が利益確定売りに押されて3%超下落したほか、トヨタ自<7203>、ファナック<6954>、日本電産<6594>などが軟調。任天堂<7974>やファーストリテ<9983>は小安い。決算が嫌気された日立建機<6305>や一部証券会社の投資判断引き下げが観測されたパーク24<4666>は売りがかさみ、今期大幅赤字見通しを発表した三菱自<7211>は蝶理<8014>などとともに東証1部下落率上位に顔を出した。一方、売買代金トップのソフトバンクG<9984>は2%超の上昇。米子会社が新型コロナワクチン開発に絡み米政府の資金拠出を受ける富士フイルム<4901>は3%、英製薬大手アストラゼネカと抗がん剤で提携した第一三共<4568>は10%超の上昇となった。コーエーテクモ<3635>は決算が好感されて急伸。また、DLE<3686>は一部報道を受けて思惑買いが広がり、後場ストップ高を付けた。
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