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欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋りか、米GDPは空前の落ち込みも大幅株安回避に期待

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30日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。今晩発表の米4-6月期国内総生産(GDP)は空前の落ち込みが予想され、回復期待が後退する見通し。ただ、株価は業績にらみで大幅安が回避されれば、ドルの下げを弱めそうだ。

米連邦準備制度理事会(FRB)は28-29日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、市場の予想通り政策金利の据え置きを決定。また、新型コロナウイルス感染再拡大が深刻化するなか、経済を支えるためにあらゆる手段を活用するとの姿勢を示した。政策変更は見送られたものの、よりハト派姿勢が強まったとの見方からドルは売りが強まり、対円で一時104円70銭台に下げた。本日アジア市場ではユーロ・ドルが利益確定売りに押されているが、ドル売り基調は継続。ドル・円は節目付近の買いが観測される一方、先安観はなお続くとみられている。

この後の海外市場では、欧米の経済指標が注目される。ユーロ圏の景況感指数は前回から改善が予想され、ユーロ買い再開の手がかりになりやすい。他方、米GDP(速報値)は前期比年率-34.8%と、1-3月期の-5.0%から激烈な落ち込みが見込まれている。想定を下回る可能性もあるが、市場予想に沿った内容となれば年後半の早期回復シナリオは崩れ、ドルは売り優勢となりそうだ。ただ、明日のユーロ圏GDPも2ケタ台の下落とみられ、ユーロ買い・ドル売りは限定的となろう。また、業績にらみの米国株が下げ渋れば極端なドル売りを抑えよう。

【今日の欧米市場の予定】
・17:00 独・4-6月期GDP速報値(前年比予想:-10.7%、1-3月期:-1.9%)
・17:00 欧州中央銀行(ECB)経済報告
・18:00 ユーロ圏・6月失業率(予想:7.7%、5月:7.4%)
・18:00 ユーロ圏・7月景況感指数(予想:81.3、6月:75.7)
・21:00 独・7月消費者物価指数速報値(前年比予想:+0.1%、6月:+0.9%)
・21:30 米・4-6月期GDP速報値(前期比年率予想:-34.8%、1-3月期:-5.0%)
・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:143万件、前回:141.6万件)




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