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テクマトリックス—1Qは2ケタ増収・大幅な増益、情報基盤事業が好調に推移

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テクマトリックス<3762>は31日、2021年3月期第1四半期(20年4月-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比17.0%増の74.46億円、営業利益が同73.3%増の9.69億円、経常利益が同74.2%増の9.73億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同77.0%増の6.54億円となった。

情報基盤事業の売上高は51.99億円(前年同期は42.37億円)、営業利益は7.25億円(同4.10億円)となった。前期までに積み上げた受注残と新規大型案件の受注により大変好調に推移した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、リモートワークを支援するセキュリティ関連製品の需要が高まっている一方で、新規顧客の獲得を目的とした大規模展示会の開催が軒並み中止となるなど、顧客接点の減少により新規商談につながる営業リードの獲得に苦戦している。製品別では、リモートアクセス用セキュリティ技術である「SSL-VPN」ライセンスの追加需要が堅調。また、主力の次世代ファイアウォールは、クラウド型のサービスに対する需要が急拡大しており、リモートワーク環境の迅速な整備や各拠点のセキュリティ対策の一元化を目的とした大型案件を受注するなど、事業の拡大に貢献した。個人認証システムは、新型コロナウイルスの感染拡大により在宅勤務(テレワーク)が急速に広がり、受注が好調となっている。また、事業構造改革が奏功し採算性が向上した。

アプリケーション・サービス事業の売上高は22.46億円(同21.24億円)、営業利益は2.44億円(同1.48億円)となった。前期までに積み上げた受注残と新規案件の受注により堅調に推移した。医療分野では、医療情報クラウドサービス「NOBORI」の順調な受注が継続し、累積契約施設数は増加している。医療被ばく線量管理システム「MINCADI」の受注も順調に増加した。CRM分野では、次世代製品及び機能強化したFAQシステムの市場への投入により競争力が強化され、大手システム・インテグレーターやテレマーケティング・ベンダーとの業務提携、クラウド需要の拡大、知名度の向上と実績の拡大に伴い、受注が堅調となった。ソフトウェア品質保証分野では、大手自動車メーカーに対する車載向けテストツールの提供においても、戦略的な取組みが進捗している。OSS(オープンソースソフトウェア)ライセンス&セキュリティ管理ツールの販売も立ち上がり始めた。一方で、新規顧客の獲得を目的とした展示会の開催中止などにより、顧客接点が減少しており、新規商談につながる営業リードの獲得は喫緊の課題としている。ビジネスソリューション分野では、既存顧客である学術系公共機関向けのシステム開発案件が堅調だった。また、ベンチャーキャピタル向けのファンド運営・管理システムの需要が堅調だった。

2021年3月期通期の連結業績予想については、新型コロナウイルスによる影響を現段階において合理的に算定することが困難なことから未定としている。業績予想の開示が可能となった段階で、速やかに開示する。



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