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日経平均がこう着感を強める中、中小型株には短期資金が集中

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 7日の日本株市場は、引き続きこう着感の強い相場展開になりそうだ。6日の米国市場はNYダウが185ドル高と続伸。週次新規失業保険申請件数が3週間ぶりに減少したため労働市場回復への期待が広がったほか、新型コロナウイルス追加経済対策法案に対する楽観的な見方、さらに国務省が3月19日から実施していた海外渡航禁止勧告の解除を発表なども評価された。シカゴ日経225先物清算値は大阪比20円高の22410円。円相場は1ドル105円50銭台で推移している。

 米国市場の上昇は材料視されるだろうが、米半導体株は高安まちまちであり、足元での値がさハイテク株への利益確定売りの流れからみても、市場反応は限られそうである。反対に、決算発表の第2弾のピークとなるほか、3連休を控えていること、米雇用統計の発表も見極めたいとする模様眺めムードの中においては、積極的な売買は手控えられやすいところであろう。そのため、任天堂<7974>など決算が評価される銘柄への短期的な値幅取り狙いの売買が中心になりやすい。

 また、シカゴ先物は安いところで22255円まで下げる場面もみられている。米国市場の上昇の流れから買い戻されてはいるが、商いが低水準のなかでは、短期的な売買に振らされやすいところであり、より神経質にさせやすいところである。また、昨日は日銀のETF買い入れは入らなかったが、本日も任天堂の上昇からTOPIXは底堅さが意識されるため、ETF買い入れに伴う需給面での下支えは期待しづらいところであろう。

 物色の流れとしては決算を手掛かりとした個人主体の中小型株への物色が中心になりやすい。昨日のマザーズ指数は反落とはなったが、1000ポイントはキープしており、テクニカル面では5日線と25日線との短期ゴールデンクロスをみせている。3連休前で利益確定の商いも増えそうであるが、日経平均がこう着感を強める中においては、中小型株には短期資金が集中しやすいだろう。また、米国が海外渡航禁止勧告の解除を発表したことにより、改めて経済活動再開への期待感も高まりやすく、コロナの影響が大きいセクターや銘柄への買い戻しの流れも意識されてきそうである。
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