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nmsホールディングス—1Q減収なるも、HS事業は大幅な増益

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nmsホールディングス<2162>は7日、2021年3月期第1四半期(20年4月-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比10.0%減の137.25億円、営業損失が0.29億円(前年同期は0.63億円の利益)、経常損失が1.57億円(同0.96億円の利益)、親会社株主に帰属する四半期純損失が3.49億円(同0.34億円の利益)となった。

HS事業(ヒューマンソリューション事業)の売上高は前年同期比12.7%減の46.95億円、セグメント利益は同170.1%増の1.33億円となった。製造請負事業においては自動車関連が世界的減産の影響を受け、国内での減産や稼働調整が行われた一方で、半導体・電子部品関連等、繁忙な業種においては、人材供給ニーズが継続、今後の拡大に向け注力している物流3PL受託・テクニカル流通加工事業会社(nmsロジスティクス&テクニカルソリューション)も堅調に推移した。技術者派遣専門会社(nmsエンジニアリング)では顧客企業による稼働調整の影響を受け売上が抑制されたが、2020年1月にグループ内の技術者派遣事業の統合効果により固定費が圧縮され、前年を上回る利益となった。海外におけるHS事業は中国及びASEANにおける各国・地域における顧客の稼働調整の影響を受けたが、ベトナム拠点における労働生産性改善効果もあり、前年を上回る利益となった。

EMS事業(エレクトロニクスマニュファクチャリングサービス事業)の売上高は同6.4%減の62.80億円、セグメント損失は0.45億円(前年同期は1.50億円の利益)となった。世界的な感染症拡大に伴う、各国政府方針によるロックダウンや外出禁止令、出入国制限等により、部材や物流などサプライチェーンの停滞に加え、海外全ての工場が一時的な稼働停止を余儀なくされ、また、自動車産業の落ち込みもあり、車載関連を中心に販売が低調に推移した。利益面では、重点施策として進めているベトナムおよびメキシコ拠点の先行投資コスト等も圧迫要因となった。

PS事業(パワーサプライ事業)の売上高は同13.1%減の27.49億円、利益については減収による影響を吸収しきれなかったが前年同期に対し損失が縮小し、セグメント損失は0.01億円(同0.08億円の損失)となった。中国の生産拠点が感染症拡大の影響により一時的に稼働停止せざるを得ない状況となったことや、サプライチェーンの混乱もあり、生産量が減少した。加えて、顧客の生産調整や在庫調整実施の影響を受け販売が減少したが、前期において行った抜本的コスト構造改革による体質強化の効果、およびさらなるコスト削減も実行し、利益の確保に努めた。

未定としていた2021年3月期通期について、同日、業績予想を発表した。売上高は前期比9.8%減の565.00億円、営業利益は34.8%減の6.00億円、経常利益は同35.4%減の3.50億円、親会社株主に帰属する当期純損失は3.00億円としている。なお、2021年3月期の期末配当予想については、業績見通しや経営環境を総合的に勘案し、1株当たり4.00円とすることを発表した。



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