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バリュー株中心にこれといったもち合いもない状態で上昇【クロージング】

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11日の日経平均は大幅に反発。420.30円高の22750.24円(出来高概算16億2700万株)で取引を終えた。米国市場の流れを引き継ぐ格好から強い値動きとなり、寄り付き直後につけた22497.07円を安値に終日強含みの相場展開となり、ほぼ高値圏で取引を終えている。米国ではNYダウが7営業日続伸となる一方でナスダックは続落となるなど、グロース株からバリュー株へのシフトが意識されるなか、東京市場においてもバリュー株を見直す流れが強まっている。

東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1800を超えており、全体の8割を占めている。セクターでは情報通信、その他製品の2業種が下げた他は31業種が上昇しており、不動産、鉄鋼、銀行、空運、輸送用機器、陸運、建設、非鉄金属、ゴム製品の強さが目立っている。指数インパクトの大きいところでは、米バイオジェンと開発しているアルツハイマー型認知症治療薬について、米食品医薬品局(FDA)から優先審査の指定を受けたと発表したエーザイ<4523>が日経平均を約43円押し上げたほか、ファーストリテ<9983>、信越化<4063>、テルモ<4543>、リクルートHD<6098>が堅調。一方で決算発表を控えていたソフトバンクG<9984>が冴えない。

日経平均は米国の流れを受けて買い先行後は次第にこう着感が強まるかに思えたが、予想以上にバリュー株の強さが目立った。22500円をあっさり突破し、その後もこれといったもち合いもない状態で上昇をみせていたこともあり、短期の売り方の買い戻しなども入ったと考えられる。また、大幅上昇によってレバETFの調整に伴う先物への買いも意識されやすく、よりトレンドを強める要因となったようである。そのほか、ハンセン指数が一時2%を超える上昇で推移するなど、アジア市場の堅調な展開も安心感につながったようである。

日経平均は25日線を突破してきたことにより、明日以降は25日線を支持線としてキープできるかが注目されるところ。基本的には22000円から23000円でのレンジ相場が継続しており、底堅さが意識されるようであれば、センチメントとしてはレンジ上限への意識に向かいやすいところ。指数インパクトの大きいソフトバンクGの決算反応が注目されやすいと考えられる。また、グロース株からバリュー株へのシフトが続くかを米国市場も含めて見極める必要があるだろう。

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