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新興市場見通し:「躍進」新興企業に更なる成長期待、IPOではニューラル

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今週の新興市場では、マザーズ指数、日経ジャスダック平均とも2週連続で上昇した。週前半は新型コロナウイルスのワクチン開発への期待などから米国株が上昇。また、米長期金利が上昇するとともに為替相場が円安方向に振れ、主力大型株が買われた。この間、新興ハイテク株には売りが広がる場面もあったものの、週後半になると見直しの動きが出てきた。同時に新興企業の決算発表がピークを迎え、好業績銘柄を中心に物色が活発となった。なお、週間の騰落率は、日経平均が+4.3%であったのに対して、マザーズ指数は+1.4%、日経ジャスダック平均は+0.9%だった。マザーズ指数は終値ベースで6月25日以来の高値水準を付けている。

個別では、第1四半期決算発表とともに通期予想を上方修正したAI inside<4488>が週間で25.7%高。JMDC<4483>も週末にかけて決算を好感した買いが入り、同2.0%高となった。厚生労働省のワクチン整備事業に採択されたアンジェス<4563>は同4.0%高。売買代金上位では直近上場のモダリス<4883>、バイオ関連のリボミック<4591>などが買われ、ログリー<6579>が週間のマザーズ上昇率トップとなった。一方、前の週にマザーズ指数の上昇をけん引したメルカリ<4385>は同5.9%安。フリー<4478>が同1.9%安となるなど、SaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)企業もやや軟調だった。また、ロジザード<4391>などが下落率上位に顔を出した。ジャスダック主力はワークマン<7564>が同2.0%安、日本マクドナルドHD<2702>が同2.3%高、ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が同6.6%安と、決算を受けて高安まちまち。売買代金上位ではテラ<2191>や出前館<2484>が買い優勢で、ディーエムソリューションズ<6549>が週間のジャスダック上昇率トップとなった。一方、豊商事<8747>などが下落率上位に顔を出した。IPOでは、ティアンドエス<4055>が上場2日目に公開価格の約2.5倍となる初値を付け、その後も賑わいを見せた。

来週の新興市場では、マザーズ指数が底堅く推移しそうだ。引き続きバリュー(割安)株の見直し局面で売られたり、6月高値(1067.29pt、取引時間中)接近で利益確定の動きが出たりもするだろう。ただ、決算発表が一巡し、短期の値幅取りを狙った物色は再び中小型株に向かいやすくなる。今回の決算では「ウィズコロナ」「アフターコロナ」下での新興企業の躍進を感じさせるものが少なくなく、成長期待の一段の高まりが株価を押し上げそうだ。

人工知能(AI)搭載の光学式文字読み取り(OCR)サービスを展開するAI insideなどは好例だろう。また、今週末に決算発表したネットショップ作成支援のBASE<4477>は、4-6月期の売上高が前年同期の約2.8倍に急拡大した。これまでに株価は大きく上昇しているが、実態は期待どおりか、それ以上とも言えそうだ。なお、来週は8月17日に総医研HD<2385>などが決算発表を予定している。

IPO関連では、8月20日にニューラルポケット<4056>がマザーズへ新規上場する。同社はAIサービスの創出に取り組んでおり、人気の投資テーマに乗ることから期待が高まっているようだ。ティアンドエスの賑わいなども追い風として働くと考えられる。なお、今週は雪国まいたけ<1375>(9月17日、東証1部または2部)の再上場が発表されている。2015年以来、5年ぶりとなる。


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