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買い一巡後は23000円を挟んでのこう着か

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 21日の日本株市場はこう着感の強い相場展開が続きそうである。20日の米国市場ではNYダウ、ナスダックともに上昇。先週分の新規失業保険申請件数が予想外に増加し再び100万件台に戻ったほか、8月フィラデルフィア連銀製造業景況指数が予想を下回ったことが嫌気されたが、ハイテク株がけん引する格好から切り返しをみせている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比90円高の22970円。円相場は1ドル105円80銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行となろう。アップルが引き続き堅調だった他、テスラが2000ドルに乗せてきており、ハイテク株への自律反発が期待されるところであろう。しかし、SOX指数は下落しており、大型ハイテク株以外への物色の広がりはみられていないため、ナスダック上昇のインパクトも限定的といったところになりそうである。日経平均は23000円処での強弱感が対立しやすいと考えられ、買い一巡後は次第にこう着感が強まりそうである。

 また、日経平均はテクニカル面でみると、昨日の下げで8月半ばに空けていたマドを埋めており、いったんは調整一巡感も意識されやすいところではある。ただし、5日線が23085円辺りに位置しており、これが目先的には抵抗線として意識されやすい。これを突破してくるようだとセンチメント改善につながりそうであるが、反対に上値の重石として意識されてくるようだと、週末要因もあってポジション圧縮に向かわせやすいところ。足元では薄商いの中を断続的なインデックス売りに押される場面もみられているが、先物のポジションが大きく傾いている訳ではなく、仕掛け的な動きというよりはクローズの動きとみられ、ショートカバーも意識しづらいところである。

 また、足元で強い動きを続けている中小型株については、マザーズ指数が6営業日ぶりに反落した。買い疲れ感もあったと考えられるが、個別においても値動きの荒さが目立ってきている。一気に値を消す流れにはなっておらず、押し目買いの動きをみても需給状況は良好であるが、週末要因が重なり、利益確定の流れが強まる可能性は意識しておきたい。
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