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利食い先行後は底堅さが意識される展開に

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 26日の日本株市場は、利食い先行後は底堅さが意識される展開になりそうだ。25日の米国市場はNYダウが60ドル安となる一方、ナスダックは最高値を更新している。7月新築住宅販売件数や8月リッチモンド連銀製造業指数は予想を上回ったものの、8月消費者信頼感指数が予想外の低下となったことが嫌気されがハイテク株が下支える格好に。また、ダウ構成銘柄の変更が発表され除外となったエクソンモービルの下落による影響もあったとみられる。シカゴ日経225先物清算値は大阪比30円安の23300円。円相場は1ドル106円30銭台とやや円安に振れて推移している。

 米国同様、昨日の上昇に対する利益確定の流れが先行することになりそうだ。ただし、米国ではAMDなどハイテク株の強さがみられており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への下支えとして意識されやすい。日経平均はもち合いレンジ上限レベルを捉えており、利食いが出やすい水準であるため、想定内の動きとなろう。また、確実に下値を切り上げてきており、23000円及びその上のオプション権利行使価格である23125円処での底堅さが意識されやすいだろう。レンジ上限での底堅さが続くようだと、明確に上ブレイクを意識した流れにもなりやすい。

 また、米国では新型コロナウイルス感染者数の伸びが鈍化しているほか、なにより今週はジャクソンホール会議が27~28日にオンラインで開催される。パウエルFRB議長の講演は27日に予定されており、期待感が先行しやすいため下値を売り込む流れにはなりづらいと考えられる。そのため押し目買い意欲は強いと考えられ、短期的に下に仕掛けてくる局面においては押し目狙いのタイミングといったところになりそうだ。

 もっとも、国内においては安倍首相の健康不安説などが燻ぶっており、政策運営リスクを警戒する声も聞かれており、積極的に買い上がる流れにはなりづらい。また、米国では再び警官による黒人男性への銃撃が伝えられており、一部で暴動も起こっているようであり、こちらも手控え要因として意識されやすいところである。物色の流れとしてはハイテク株の動向のほか、新型コロナの影響から大きく売り込まれていた銘柄の動向を見極め。また、こう着感が強まる局面においては、物色対象が絞られてきているが、中小型株へのシフトが強まろう。
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