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23000円固めから、直近のもち合いレンジ上限を意識したトレンド形成

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 2日の日本株市場は、底堅い相場展開が見込まれる。1日の米国市場ではNYダウが215ドル高となった。利益確定の売りで下落して寄り付いたが、その後8月ISM製造業が予想を上回り、2018年11月以来の高水準となったことが好感され上昇に転じた。また、アップルが第5世代(5G)通信規格対応の新型アイフォーンを7500万台以上生産する準備を進めているとの報道なども材料視されている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比35円高の23195円。円相場は1ドル105円90銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い優勢の展開になりそうだ。日経平均の23000円処での底堅さが意識されるなか、押し目買い意欲は次第に高まってくることが期待されそうだ。米国では引き続きハイテク株主導での上昇であり、足元での反応をみると波及効果は期待しづらい面はあるが、アップルの新型アイフォーンを7500万台以上生産する準備といったニュースフローに対しては反応しやすいと考えられる。国内では総裁選を控えて大きなトレンドは出難いものの、これまでの金融政策は継続されるとの見方から下を売り込む流れにはなりづらい。

 また、米国では良好な決算発表が相次いでおり、週末の米雇用統計への警戒感もそれ程高まらないと考えられるため、売り方にとってはショートカバーを進めたいところでもあろう。大きなトレンドは出難いと考えられるが、日経平均は23000円固めから、直近のもち合いレンジ上限を意識したトレンド形成が見込まれる。そのほか、ハイテク株に関心が向かいやすい面がありそうだが、引き続きバフェット氏の大手商社の株式取得をきっかけとしたバリュー株への動きにも注視する必要があると考えられる。

 中小型株については米国ではZOOMが40%を超える上昇をみせるなど、個人主体の売買が活発である。マザーズの直近IPO銘柄など、チャート形状では手掛けづらさはあるだろうが、資金回転が効いている状況においては、順張り対応になりそうだ。そのほか、日替わり的ではあろうが、政策絡みの物色も総裁選に向けて活発であろう。
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