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経済政策が継続するとの見方が先高期待につながりやすい

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 3日の日本株市場は堅調な展開が見込まれる。2日の米国市場では、NYダウが454ドル高と大幅に上昇したほか、ナスダックも堅調な展開。8月ADP雇用統計が予想を下回ったものの、7月耐久財受注改定値や7月製造業受注が予想を上回り上昇して寄り付いた。さらに、連邦準備制度理事会(FRB)が公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)でペースは緩慢ながら全米の経済活動の拡大継続が確認されたことが好感され、引けにかけ上昇幅を拡大している。シカゴ日経225先物清算値は大阪比205円高の23505円。円相場は1ドル106円20銭台とやや円安に振れて推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好からインデックス買い主導で強含みの展開になりそうだ。直近戻り高値水準を突破してくる可能性が高く、ショートカバーを交えての上昇が期待されやすい。買い一巡後は次第にこう着感が強まりやすいだろうが、これまでのもち合いレンジが切り上がる格好となり、押し目買い意欲も強まりやすい。また、ADRではファーストリテ<9983>が強い動きをみせており、日経平均を押し上げる格好になりそうだ。8月の国内の既存店売上高が前年同月に比べ29.8%増えたことが好材料視されている。

 昨夕、菅官房長官は記者会見し、自民党総裁選への出馬を表明した。会見では安倍総裁が全身全霊をかけて進めてこられた取り組みをしっかり継承すると訴えており、現在の経済政策が継続するとの見方が先高期待につながりやすいだろう。次期総裁の有力候補として株式市場は材料視しやすく、加えてもち合いレンジを上放れてくることから、買い戻しを誘いやすい。

 また、米国ではクオリティ株への物色からバリューシフトもみられている。国内では先日のバフェット氏による大手商社5社の株式取得をきっかけにバリュー志向が意識されてきていただけに、リバランスというよりはバリュー株への見直しを交えての全体の底上げを意識しておきたい。そのほか、政策に絡んだ物色が強まりやすく、デジタルトランスフォーメーション(DX)に絡んだ銘柄などが注目されやすい。また、中小型株については値動きの荒さが目立ってきており、資金の逃げ足の速さが目立っいる。物色対象が大きく切り替わる可能性もありそうだ。
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