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23000円固めから次第に政策期待が高まる展開を意識したいところ

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 7日の日本株市場はこう着感の強い相場展開になりそうだ。4日の米国市場はNYダウが159ドル安となり、ナスダックやS&P500など主要な株価指数は下落した。8月雇用統計が予想を上回り上昇して始まったが、ペンス副大統領がパンデミック救済策の合意なくとも政府機関閉鎖は回避することで、民主党と政府は合意したとすると期待感が後退し下落に転じた。さらに、ハイテク株の下げが続いたことも重石となっている。ただ、引けにかけてはアップルなどは上昇に転じており、急ピッチの下げに対する一巡感はみられていた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比5円高の23175円。円相場は1ドル106円20銭台で推移している。

 先物市場では日経平均先物がナイトセッションで一時22820円まで下げる場面がみられたが、終値では23200円と切り返しをみせていることもあり、引き続き23000円辺りを支持線とした底堅さを見極めることになりそうだ。7日の米国市場はレイバーデーの祝日のため休場となるため、海外勢の売買が膨らみづらいほか、市場はレイバーデー明け後の海外勢の動向に対する不透明感から積極的な売買は手控えられそうである。

 また、今週は週末に先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えている。足元の乱高下によってヘッジ対応の動きも活発だったとみられ、ロールオーバー中心としながらも引き続き先物主導の売買によって振らされやすい面はありそうだ。まずは23000円処での底堅さを見極めたいところであろう。翌週に自民党総裁選が控えていることもあり、政策期待が売り込みづらくさせそうだ。

 次期総裁の本命とされる菅官房長官においてはアベノミクスを継続させる方針である他、支持率上昇ともなれば一部で報じられている10月の解散。総選挙への思惑にもつながる。これによって補正や経済対策への期待感も高まる格好になるため、押し目買い意欲の強さが意識されてくるだろう。ハイテク株の弱い値動きが警戒視されているが、一方で今回のバフェット氏の大手商社株取得に伴うバリューシフトがレイバーデー明け後の海外勢の追随する流れとなれば、相場全体の底上げ期待も高まることになりそうである。
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