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7日の中国本土市場概況:上海総合1.9%安で4日続落、消費とハイテク下げ目立つ

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週明け7日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比62.78ポイント(1.87%)安の3292.59ポイントと4日続落した(上海A株指数は1.87%安の3450.71ポイント)。7月30日以来、約5週ぶりに心理的節目の3300ポイントを割って引けている。

米中対立激化の警戒感が強まる流れ。外電は5日、トランプ政権が安全保障上の問題があるとして、ICファウンドリ中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK、688981/SH)をブラックリスト(取引制限企業リスト)に加えることを検討中——と政府関係者の話として伝えた。輸出入統計の内容も総じてネガティブ。取引時間中に公表された8月の中国貿易統計では、人民元建ての輸出が11.6%増(予想は12.4%増)、輸入が0.5%減(同6.1%増)という結果だった。輸入が予想外のマイナスに落ち込むなか、中国内需の持ち直し期待がやや後退している。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、消費関連の下げが目立つ。老舗化粧品メーカーの上海家化聯合(600315/SH)が7.1%安、老舗小売グループの王府井集団(600859/SH)が4.8%安、白酒(中国の蒸留酒)メーカー最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が2.6%安で引けた。
半導体などハイテク関連株も安い。フラッシュメモリーチップ中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)が9.1%、IC設計の上海韋爾半導体(WILLSEMI:603501/SH)が2.7%ずつ下げた。科創板」ではSMICが11.3%安と急落している。このほか医薬品株、資源・素材株、防衛関連株、証券株、不動産株なども売られた。
半面、空運・海運株はしっかり。中国国際航空(601111/SH)が1.4%高、中遠海運HD(6019
19/SH)が3.9%高と値を上げた。自動車株、銀行株の一角も買われている。

一方、外貨建てB株相場はまちまち。上海B株指数が0.51ポイント(0.20%)高の254.25ポイント、深センB株指数が0.90ポイント(0.10%)安の941.22ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)



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