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日経平均は160円高でスタート、楽天や信越化などが堅調

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[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;23193.47;+160.93
TOPIX;1615.05;+9.65

[寄り付き概況]

 10日の日経平均は160.93円高の23193.47円と反発して取引を開始した。前日9日の米国株式相場は反発。ダウ平均は439.58ドル高の27940.47ドル、ナスダックは293.87ポイント高の11141.56ポイントで取引を終了した。主要ハイテク株の回復や7月JOLT求人件数が予想を上回り経済封鎖前の水準を回復したため投資家心理が改善し、寄り付きから上昇した。英国の製薬会社アストラゼネカが副作用の懸念から同社開発のコロナワクチンの最終治験を一時中断するとの報道で失望感が広がったが、その後、来週にも試験を再開する可能性が報じられた。下落の目立っていた主要ハイテク株に幅広く買いが継続し、引けにかけては上げ幅を拡大する展開となった。

 米国株高を受けた今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の日経平均が250円近く下落した後ということもあり、買いが入りやすかった。また、東京都が新型コロナウイルス対策作りの判断材料にしている警戒レベルを1段階引き下げる方針だと伝えられたことや、外為市場で1ドル=106円20銭台と、昨日午後の円の安値からさらに30銭ほど円安・ドル高方向に振れていることなども株価支援要因となった。なお、取引開始前に内閣府が発表した7月の機械受注統計は、民間設備投資の先行指標である「船舶・電力を除く民需」の受注額(季節調整済み)が前月比6.3%増だった。QUICKがまとめた民間予測の中央値は1.9%増だった。また、同じく取引開始前に財務省が発表した対外及び対内証券売買契約などの状況(週間)によると、海外投資家は8月30日-9月5日に国内株を3週ぶりに買い越した。買越額は116億円だった。

 セクター別では、海運業、その他製品、電気機器、空運業、保険業などが値上がり率上位、パルプ・紙、繊維製品、倉庫運輸関連が値下がりしている。東証1部の売買代金上位では、ファナック<6954>、ソニー<6758>、KDDI<9433>、日本電産<6594>、楽天<4755>、信越化<4063>、村田製<6981>、コマツ<6301>、エムスリー<2413>、デンソー<6902>、富士通<6702>などが上昇。他方、ソフトバンク<9434>、ホンダ<7267>、NTT<9432>、ダイキン<6367>、キリンHD<2503>、アステラス薬<4503>などが下落している。
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