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ベルトラ Research Memo(1):新型コロナウイルス感染症拡大における事業再編をいち早く推進

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■要約

ベルトラ<7048>は、世界150ヶ国の現地体験型オプショナルツアー専門予約サイト「VELTRA(ベルトラ)」を運営する。同社は「旅の本質は、どこに行くかより何をするかにある」と考え、これまで主流だった団体パッケージツアーから旅を自由に作る個人旅行へのニーズの高まりを受け、世界各地の体験型オプショナルツアーの専門予約サイトとして成長を遂げてきた。旅先でできる体験を情報発信することで「「トラベルをチェンジする」(「何が体験できるかで旅先を探す」と旅行の定義を変える)という意味から、「ベルトラ」と名付けた。

1. 2020年12月期第2四半期業績概要
2020年12月期第2四半期業績は、営業収益793百万円(前年同期比59.0%減)、営業損失500百万円(前年同期は432百万円の利益)、経常損失505百万円(同387百万円の利益)、親会社株主に帰属する四半期純損失715百万円(同263百万円の利益)となった。新型コロナウイルス感染症の世界的流行(以下、コロナ禍)により、2020年4月には世界184の国と地域で日本からの渡航者に対して入国制限措置が取られ、旅行産業に大きな影響を及ぼした。

2. 今後の見通し
2020年12月期業績予想は未定としているものの、第2四半期をボトムに営業収益は徐々に回復している。なお、同社は、海外渡航が実質ゼロの状態でも新たなサービスを通じて収益基盤を作る方針を打ち出している。また、需要回復期の競争力強化のため、本業の海外部門は各事業者と引き続き強固な連携基盤を作るほか、新業態に適応するための衛生管理ルールを今後も推進し、安心して旅行体験ができる市場を作ることを目指している。

3. 事業再編
同社は、新しい生活様式(新常態=ニューノーマル)時代に向けた旅行サービスの実施を検討している。2004年のサービス開始以来、世界5,000社以上の現地アクティビティ催行会社との強固なパートナーシップのもとサービスを拡大してきたが、コロナ禍により世界中の人々が旅行を控えている現在、旅行予約サービス以外で顧客と現地パートナー企業に対して貢献できることは何かないか、という課題に立ち向かっている。新常態への取り組みに対しては、本業の人員をほぼすべて新サービスに投入することで、コロナ禍の影響を著しく受ける旅行業界をリードする存在として、既存のビジネスモデルにとらわれない、新たな観光体験の提供を目指す。

■Key Points
・世界150ヶ国の現地体験型オプショナルツアー専門予約サイト「VELTRA」を運営
・海外渡航が実質ゼロの状態でも新たなサービスを通じて収益基盤を作る方針を打ち出す
・事業投資の選択と集中による事業再編をいち早く実行することで、旅行業界をリードする存在として、既存のビジネスモデルにとらわれない、新たな観光体験の提供を目指す

(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)


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