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23000円処での底堅さが意識されてくるかを見極め

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 11日の日本株市場は23000円処での底堅さを確認する相場展開になりそうだ。10日の米国市場ではNYダウが405ドル安だった。前日に主要ハイテク銘柄が大きく反発した流れを受けて上昇して寄り付いたものの、週次新規失業保険申請件数が予想外に増加したほか、原油安が嫌気され下落に転じた。追加パンデミック経済救済策を巡り共和党上院が提示した小規模な案を民主党が却下したため、速やかな合意への期待も後退し、引けにかけて下げ幅を拡大する展開となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比145円安の22935円。円相場は1ドル106円10銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売りが先行するとみられ、日経平均は23000円処での攻防になりそうである。米国市場の不安定な流れから方向感は掴みづらいところではあろうが、23000円処での底堅さが意識されてくるようであれば、次第に押し目買い意欲も強まってくると考えられる。SQ値は下で決まる可能性もあり、寄り付き後はSQ値が支持線として意識されてくるかが注目されるところであろう。

 週末要因もあってオーバーウィークのポジションは取りづらいところであり、全体としてはこう着感が強まりやすいところ。一方で、新政権への期待感から売り込む流れにはなりづらく、反対に売り越し基調だった海外勢においてはややロングよりポジションを入れ替えてくる可能性もありそうだ。また、バフェット氏の大手商社株取得をキッカケにバリューシフトが意識されてきていることもあり、相対的に出遅れている日本株への海外勢の資金流入も期待されそうである。

 物色の流れとしては米ハイテク株の弱い値動きからソフトバンクG<9984>など指数インパクトの大きい値がさ株の動向を睨みつつ、バリュー株への物色を想定。足元で強い値動きが続いている海運などはやや利食いに押されやすいと考えられるが、他の出遅れセクターなどへのシフトがみられるようだと、バリューシフトへの思惑が高まりやすいところ。また、値動きの荒さが目立っている直近IPOなどから需給妙味の大きい銘柄の他、出遅れている銘柄や低位材料株へのシフトも意識されてきそうである。
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