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政策期待が高まりやすい状況の中、押し目買い意欲の強さが意識されそう

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 14日の日本株市場は、政策期待の高まりを背景に底堅い相場展開になりそうだ。11日の米国市場ではNYダウが上昇する一方でナスダックが下落。値ごろ感から買いが先行したものの、その後主要ハイテク銘柄が利益確定売りに押される展開となった。ソフトバンクG<9984>がテクノロジー株のデリバティブを使った戦略を見直すとの報道が伝わったことが重石になったとみられている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比10円安の23190円。円相場は1ドル106円10銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、小動きでのスタートになりそうである。先週末の強い相場展開の反動も意識されやすいところであろう。米国は方向感の掴みづらい相場展開だったほか、米中対立への警戒、さらに米コロナを巡る追加策の合意が不透明であることから、手掛けづらい状況である。一方で、国内では自民党総裁選の投開票が行われ、菅官房長官が新総裁に選出される見込みである。政策期待が高まりやすい状況の中、押し目買い意欲の強さが意識されそうである。

 また、指数インパクトの大きいソフトバンクGの動向が注目されやすく、日経平均の方向性を左右させそうである。同社においては傘下の英アーム売却で合意した後、株式非公開化について協議を再開する方針と関係筋の話として報じられている。プレミアムを想定した思惑的な動きが意識されやすく、荒い値動きが想定されよう。

 日経平均は先週においても23000円が支持線として機能していた。もち合いレンジの上限レベルである23500円を意識した展開に向かいやすいと考えられよう。先週末の米国ではテクノロジー株の利益確定が続いている半面、バリュー株への物色がみられていた。バリュー株への物色が波及する形から海外勢の資金流入への思惑も高まりやすくなりそうである。

 9月第1週の投資主体別売買動向では海外勢は現物・先物合算で売り越しだったが、その中で目立っていたのがTOPIX先物の売り越しであった。バリュー株への物色が意識されるなか、TOPIX先物へのショートカバーの流れが強まるかが注目されるところであろう。
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