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15日の中国本土市場概況:上海総合0.5%高で3日続伸、不動産セクターに買い

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15日の中国本土市場は小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比16.87ポイント(0.51%)高の3295.68ポイントと3日続伸した(上海A株指数は0.52%高の3454.12ポイント)。

重要経済指標の内容が好感される流れ。中国経済の持ち直しが意識されている。取引時間中に公表された今年8月の各種経済統計では、小売売上高が7月の前年同月比減少から増加に転じ(8カ月ぶりにプラス転換)、鉱工業生産額が予想以上に増加するなど総じて良好な内容だった。

ただ、米中対立の警戒感がくすぶるなかで上値は重い。中国通信機器メーカー大手の華為技術(ファーウェイ)に対し、国家安全保障上の理由で米国は新たな輸出規制が15日に発効している。米国以外の各国・地域からも半導体調達が事実上できなくなるだけに、中国のハイテク企業全般にとって打撃だ。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、不動産の上げが目立つ。金地集団(600383/SH)が2.2%高、華夏幸福(600340/SH)が2.0%高で引けた。全国不動産開発投資のプラス成長加速が材料視されている。

元高メリットのある空運株も高い。中国国際航空(601111/SH)が6.6%上昇した。上海外国為替市場では、対米ドルの人民元相場が2019年5月以来の元高水準に達している。このほか消費関連株、自動車株、防衛関連株、素材株、医薬品株、金融株なども買われた。

半面、発電株は安い。華能国際電力(600011/SH)が2.1%下落している。エネルギー株、インフラ関連株の一角も売られた。

一方、外貨建てB株相場はまちまち。上海B株指数が0.36ポイント(0.14%)安の247.81ポイント、深センB株指数が4.59ポイント(0.49%)高の949.44ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)


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