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ユーロ週間見通し:伸び悩みか、ECBによる追加緩和の可能性残る

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■伸び悩み、英国とEUの通商協議難航を嫌気

今週のユーロ・ドルは伸び悩み。週前半は米連邦公開市場委員会(FOMC)に向けての思惑的なユーロ買い・米ドル売りが観測された。しかしながら、米連邦準備制度理事会(FRB)による追加緩和への期待は後退し、ユーロ売り・米ドル買いがやや活発となった。欧州連合(EU)と英国の通商協議は難航していることもユーロの上昇を抑える一因となった。取引レンジ:1.1738ドル-1.1900ドル。

■もみ合いか、フランスでウイルス感染が再拡大

来週のユーロ・ドルはもみ合いか。米連邦準備制度理事会(FRB)は2023年末まで実質ゼロ金利政策を維持する方針を表明しており、リスク選好的なユーロ売り・米ドル買いは
やや抑制される可能性がある。ただし、英国と欧州連合(EU)の通商協議は難航しており、英国は通商合意なきEU離脱を選択する可能性があること、フランス国内でウイルス感染が再拡大していることから、ユーロ買い・米ドル売りがただちに拡大する可能性は低いとみられる。

予想レンジ:1.1750ドル−1.1950ドル

■伸び悩み、ECB高官の発言内容を嫌気

今週のユーロ・円は軟調推移となり、一時123円32銭まで下落した。レーン欧州中央銀行(ECB)理事のユーロ高けん制発言や、フランスなどで新型コロナウイルスの感染者が再び増加していることから、リスク回避的なユーロ売り・円買いが広がった。米ドル・円相場が円高方向に振れたこともユーロ安・円高の進行を促した。取引レンジ:123円32銭−125円98銭。

■伸び悩みか、ECBによる追加緩和の可能性残る

来週のユーロ・円は伸び悩みか。欧州中央銀行(ECB)による量的緩和策強化の可能性は消えていないこと、フランスなどにおけるウイルス感染の再拡大を受けて、リスク選好的なユーロ買い・円売りは引き続き抑制される可能性がある。米ドル・円相場に大きな動きがない場合、ユーロ・円は主に124円を挟んだ水準で推移するとみられる。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・23日:9月マークイット製造業購買担当者景気指数(8月:51.7)
・23日:9月マークイットサービス業購買担当者景気指数(8月:51.9)

予想レンジ:123円00銭−125円00銭


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