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アウトソシング Research Memo(9):5ヶ年計画により、ビジネスモデルの変革に取り組む(1)

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■今後の方向性

アウトソーシング<2427>は、2020年12月期より5ヶ年の中期経営計画「VISION2024」をスタートした。タイトルに掲げる「Change the GAME」には、法律やKPIが変わるなかにおいて、人材ビジネスのgame changer(変革者)となり、プラットフォームの構築を通じてフィービジネス拡大に向けた事業体への変化を実現する方向性が示されている。

1. 計数目標
以下に掲げる5つの重点施策の推進によりビジネスモデルの更なる進化を図るととともに、環境変化を見据えた抜本的な変革にも取り組みながら、5つの事業をそれぞれ伸ばしていく計画である。最終年度となる2024年12月期の業績目標として、売上収益8,200億円(5年間の平均成長率17.8%)、営業利益650億円(同33.6%)を掲げている。なお、プラットフォーム(フィー)ビジネスは、売上収益へのインパクトは大きくないものの、利益率の向上には大きく貢献するところにも着目したい。したがって、最終年度の営業利益率が大きく改善するのは、先端エンジニアの活用等による付加価値の向上に加え、収益性の高いプラットフォームの構築によるところが大きいと考えられる。また、財務目標としてROE 25%以上、自己資本比率30%以上、配当性向30%以上を掲げており、成長投資と株主還元のバランスを図りながら、財務の健全性を維持しつつ、資本効率を高めていく方針である。

なお、計画策定時には想定していなかったコロナ禍の影響を受けているものの、足元業績の落ち込みは一過性のものとして十分にカバーできる範囲であることや、構造的な変化(ニューノーマルの到来)に対しても同社の戦略を後押しするものと捉えていることから、2021年度以降の計数目標に見直しはない。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)



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