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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、欧州通貨売り継続もイベントにらみ買い慎重

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28日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。欧州通貨売りを背景に、ドルは上昇基調を維持する見通し。ただ、リスクオフのドル買いが後退するほか、今週予定されている重要イベントを前に積極的なドル買いは手控えられそうだ。

前週末の取引では、欧州での新型コロナウイルスの感染再拡大による経済への影響が懸念され、引き続き欧州通貨が売られやすい地合いとなった。特にユーロの下げが目立ち、ユーロ・ドルは一時1.1610ドル台まで売り込まれている。それを受けドル・円は上値抵抗線として機能していた105円50銭付近を上抜けたが、米株高によりリスクオフのドル買いの後退で上昇は小幅にとどまった。週明けアジア市場では本邦輸出企業のドル売りが強まり、ドルは105円台前半に下落。ただ、株高を好感した円売りで、底堅さも意識される。

この後の海外市場では、欧州通貨の動向が手がかりとなろう。週末にイタリア中銀総裁がユーロの最近の上昇を懸念材料とし、物価安定目標の達成が危ぶまれるなら為替介入は必要との見解を示した。スペイン中銀総裁もユーロについて安心の余地がないとし、当局者からユーロ高けん制が相次ぐ。今晩の欧州議会公聴会に出席するラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁がユーロ高に言及すれば、ユーロは一段安の見通し。ただ、米国の大統領選候補者討論会や雇用統計など今週の重要イベントを見極めようと、ドル買いは慎重になりそうだ。

【今日の欧米市場の予定】
・22:45 ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁欧州議会公聴会出席
・23:30 米・9月ダラス連銀製造業活動指数(予想:8.5、8月:8.0)
・03:00 メスター米クリーブランド連銀総裁オンラインセミナー参加



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