28日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり209銘柄、値下がり14銘柄、変わらず2銘柄となった。
日経平均は続伸。25日の米国市場でNYダウは続伸し、358ドル高となった。ムニューシン財務長官とペロシ下院議長が追加経済対策を巡る交渉再開で合意したとの報道を受け、上昇に転じた。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は2%超の上昇。週明けの日経平均はこうした流れを引き継いで187円高からスタートした。本日は9月末の権利付き最終売買日とあって配当取りの買いや再投資期待の買いが入り、寄り付き後の日経平均は堅調に推移すると、引けにかけて上げ幅を広げこの日の高値圏で取引を終えた。
大引けの日経平均は前週末比307.00円高の23511.62円となった。東証1部の売買高は14億6267万株、売買代金は2兆7082億円だった。業種別では、パルプ・紙、鉄鋼、不動産業が上昇率上位で、その他も全般堅調。空運業と海運業の2業種のみ下落した。東証1部の値上がり銘柄は全体の87%、対して値下がり銘柄は12%となった。
値上がり寄与トップはソフトバンクG、同2位はファーストリテとなり、2銘柄で日経平均を約61円押し上げた。また、日経平均構成銘柄の上昇率トップはJフロントで6.61%高、同2位は三越伊勢丹で6.43%高だった。三越伊勢丹は権利取り狙いの動きと見られる。
一方、値下がり寄与トップは東エレク、同2位はアドバンテとなり、2銘柄で日経平均を約24円押し下げた。米商務省によるSMICへの輸出規制に関する報道を受けて、半導体関連が相対的に弱い値動きに。また、日経平均構成銘柄の下落率トップは東洋紡で7.05%安、同2位はANAで5.11%安だった。東洋紡は、愛知県の犬山工場で人的被害を伴う火災が発生したことが嫌気された。ANAは、2000億円規模の公募増資を検討していることがわかったと報じられたことで希薄化懸念などが強まる格好に。
*15:00現在
日経平均株価 23511.62(+307.00)
値上がり銘柄数 209(寄与度+334.67)
値下がり銘柄数 14(寄与度-27.67)
変わらず銘柄数 2
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 6341 177 +38.12
ファーストリテ 65450 650 +23.33
テルモ 4280 143 +20.53
KDDI 2780 42 +9.05
オリンパス 2134.5 57.5 +8.26
セコム 10095 215 +7.72
バンナムHD 7642 195 +7.00
ダイキン 19665 185 +6.64
オムロン 8220 180 +6.46
中外薬 4760 59 +6.35
ヤマハ 5150 155 +5.56
トヨタ 7179 148 +5.31
エーザイ 9652 130 +4.67
花王 8172 126 +4.52
キヤノン 1781.5 76.5 +4.12
ファナック 20185 105 +3.77
富士フイルム 5260 104 +3.73
住友不 3209 102 +3.66
トレンド 6570 100 +3.59
アステラス薬 1641 19 +3.41
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
東エレク 27025 -480 -17.23
アドバンテ 5040 -90 -6.46
NTTデータ 1396 -4 -0.72
日産化学 5660 -20 -0.72
ホンダ 2466.5 -8 -0.57
ANA 2562 -138 -0.50
東洋紡 1555 -118 -0.42
日化薬 1010 -6 -0.22
商船三井 2110 -57 -0.20
日製鋼 1730 -22 -0.16
郵船 1843 -43 -0.15
ガイシ 1561 -4 -0.14
楽天 1155 -3 -0.11
川崎船 1241 -19 -0.07