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29日の香港市場概況:ハンセン0.9%安で反落、銀行と不動産に売り

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29日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比200.52ポイント(0.85%)安の23275.53ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は101.88ポイント(1.09%)安の9281.52ポイントとそろって反落した。売買代金は858億8200万香港ドルと低水準が続いている(28日は933億4300万香港ドル)。

大型連休を前に買い手控えムードが広がった。中国・香港では、週後半から国慶節連休(本土市場は10月1~8日休場、香港は1~2日休場)がスタートする。様子見ムードが漂った。また、あす30日には、9月の中国製造業PMIが官民で発表される予定。結果を見極めたいとするスタンスも強まった。昨夜の米株高や、中国景気の持ち直し期待などで小高くスタートしたものの、上値は重く、指数は中盤からマイナスに転じている。(亜州リサーチ編集部)


ハンセン指数の構成銘柄では、石油グループ大手の中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)と本土大手行の交通銀行(3328/HK)がそろって4.2%安、香港大手行の恒生銀行(11/HK)が3.2%安と下げが目立った。

セクター別では、中国の銀行セクターが安い。上記した交通銀行のほか、招商銀行(3968/HK)が6.0%、中国農業銀行(1288/HK)が3.2%、中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が2.8%、中国銀行(3988/HK)が1.7%、中国工商銀行(1398/HK)が1.5%ずつ下落した。

中国の不動産セクターもさえない。合景泰富地産HD(1813/HK)が3.6%安、華潤置地(1109/HK)が2.5%安、碧桂園HD(2007/HK)が1.9%安、世茂房地産HD(813/HK)と万科企業(2202/HK)がそろって1.7%安、中国海外発展(688/HK)が1.2%安で引けた。引き締めの動きを警戒する流れ。中国の経済情報紙は28日、「中国当局が国内の大型銀行に対し、住宅ローンなど不動産関連融資の引き締めを指示した」などと銀行関係者の話として報じた。

半面、ハイテクやITの「ニューエコノミー」関連はしっかり。ハンセン科技指数は0.2%高と小幅ながら続伸した。組み入れ銘柄では、華虹半導体(ファホンセミコンダクター:1347/HK)が11.0%高、京東集団(JDドットコム:9618/HK)が1.8%高、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が0.8%高などと買われている。電子商取引(Eコマース)中国最大手のアリババに関しては、今年8月のオンラインモール「淘宝網(タオバオ)」総取引額(GMV)が前年同月比で20%増加したことが好感された。増加率は直近12カ月で最大を記録したという。

一方、本土市場は4日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.21%高の3224.36ポイントで取引を終えた。ハイテク株が高い。消費関連株、医薬品株、素材株、海運株、防衛関連株、証券株、自動車株の一角なども買われた。半面、銀行・保険株は安い。石炭株、不動産株の一角も売られた。

亜州リサーチ(株)



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