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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米株高継続ならリスクオンのドル売りも

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8日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米追加経済対策の一部実施への期待感から株高に振れやすく、ドルはリスクオンの売りが見込まれる。また、米副大統領候補の討論会も株高要因となり、ドルの上昇を抑制しそうだ。

新型コロナウイルスに感染したトランプ米大統領は、追加経済対策に関する論議を11月3日の大統領選まで先送りを決定。その後、航空業界や中小企業への支援策に前向きな姿勢を示し、前日の取引ではNY株式市場が堅調地合いとなり、安全通貨のドルや円が売られた。本日アジア市場でもそうした流れが受け継がれ、欧米株式先物や日本株の強含みで引き続きドルと円が値を下げた。ドル・円はドル安に押されているが、リスク選好の円売りが主要通貨を小幅に押し上げ、それに追随してドルは106円付近で底堅く推移した。

この後の海外市場では、日本時間8日午前に行われた米副大統領候補の討論会が材料視される。共和党のペンス副大統領は民主党の増税路線を批判し、「経済を台無しにする」と述べた。それに対し、民主党のハリス上院議員は現行の減税措置を撤廃したうえで増税しインフレ事業を進めるとし、大型投資で景気を回復させる方針を示した。直近の情勢調査でバイデン大統領候補がトランプ大統領へのリードを広げるなか、民主党の政策は株高につながるとの見方が浮上。ハリス氏の見解を好感した株買いがドルの上昇を抑制しよう。

【今日の欧米市場の予定】
・20:30 欧州中央銀行(ECB)9月理事会議事要旨
・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:82.0万件、前回:83.7万件)
・01:10 ローゼングレン米ボストン連銀総裁オンライン講演
・02:00 米財務省30年債入札
・03:00 ボスティック米アトランタ連銀総裁討論会参加



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