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アップルの動向次第ではハイテク株への物色が一段と強まる展開も【クロージング】

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13日の日経平均は反発。43.09円高の23601.78円(出来高概算8億7081万株)で取引を終えた。12日の米国市場がアップルやアマゾンなどハイテク主導で上昇した流れを受けて、23600円を回復して始まった。しかし、寄り付きの23667.90円を高値にじりじりと下押す流れとなり、前場半ばには23490.95円と23500円を割り込む場面がみられた。しかし、さらに売り込む流れとはならず、後場は先物市場において短期筋のショートカバーの流れが優勢となり、狭いレンジでのこう着ではあったが、23600円を回復して取引を終えている。

東証1部の騰落銘柄は値上がり、値下がり数が拮抗。セクターでは空運、保険、不動産、電気機器、証券、機械が堅調。半面、鉱業、石油石炭、医薬品、卸売、情報通信、繊維が冴えない。指数インパクトの大きいところではファナック<6954>、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、TDK<6762>が堅調。一方でソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、エーザイ<4523>、中外薬<4519>が冴えなかった。

日経平均は一時23500円を下回ったものの、後場に切り返して5日線を回復している。先週の23500円突破以降は商いが膨れず小動きが続いているが、23500円が支持線として意識されており、底堅さがみられている。上値の伸びは期待しづらいところであろうが、大統領選や追加経済対策を巡る不透明感のほか、欧州での新型コロナウイルス感染症の再拡大によるロックダウンへの警戒などもあり、そもそも上放れへの期待感も高まっていないだろう。また、米国では決算発表が本格化してくるため決算反応を見極めたいところでもある。

引き続き上値追いというよりは23500円を固めつつ、24000円を窺うタイミング待ちといったところであろう。まずはエネルギーを蓄えるうえでも、出来高が膨らんでくる必要がありそうだ。また、米国ではFANG銘柄の動意がみられてきており、アップルの特別イベント開催後の動向のほか、プライムデー開催への期待が高まっているアマゾンの物色が一段と強まるかが注目されよう。村田製<6981>、太陽誘電<6976>が強い値動きをみせていたが、アップルの動向次第ではハイテク株への物色が一段と強まる展開も期待されてきそうである。

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