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ファストリ奮闘もやはり薄商いで小動き

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[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;23523.37;+16.14
TOPIX;1627.14;-4.65

[後場の投資戦略]

 新たに伝わってきた海外情勢は強弱入り混じる内容で、日経平均は薄商いのなか前日終値近辺でもみ合う展開となっている。ここまで日経平均の上下の値幅は73円ほど、東証1部売買代金は8000億円あまりにとどまっている。また、ファーストリテを除けば日経平均は100円弱の下落となる。東証株価指数(TOPIX)は0.28%の下落で前場を折り返しており、東証1部全体ではおよそ半数の銘柄が下落。週末要因もあって、中小型株を中心に利益確定売りが出ている印象だ。

 米国ではトランプ氏が追加経済対策の大統領選前の合意を狙ってか、金額を積み増して野党・民主党に譲歩する姿勢を示し、早期合意への期待が息を吹き返した。ただ、これまでに浮かび上がった隔たりの大きさ、それに非難の応酬で残したしこりを思えば、直ちに合意に至るとは期待しにくい。それに新型コロナの拡大を受けて欧州各国で規制再強化の動きが出てきていることも気掛かり。国内に関しては、9月の4連休後に感染者数の顕著な増加が見られなかった点をポジティブに捉えることもできる。それでも前日の東京都の新規感染者数は284人と8月20日以来の多さで、決して楽観できる状況とは言えない。

 今晩の米国では9月の小売売上高や鉱工業生産・設備稼働率、10月のミシガン大学消費者マインド指数の発表が予定されている。追加経済対策への期待とともに、足元の経済指標の改善傾向が今週初めまでの米国株の上昇を支えていたとの指摘が多い。それだけに、新型コロナ再拡大や経済対策の遅れが個人消費に響くか見極めたいところだろう。

 前引けのTOPIX下落率からは日銀による上場投資信託(ETF)買いのサポートも期待しにくく、後場の日経平均はやはり様子見ムードから小動きが続きそうだ。
(小林大純)
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