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前場に注目すべき3つのポイント~22日の再協議を待ち、こう着も23500円処での底堅さが意識されやすい

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22日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:22日の再協議を待ち、こう着も23500円処での底堅さが意識されやすい
■NOK、21/3上方修正 営業損失▲108億円←▲228億円
■前場の注目材料:ニトリ、島忠買収検討、TOB中のDCMと“争奪戦”


■22日の再協議を待ち、こう着も23500円処での底堅さが意識されやすい

22日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開が続きそうである。21日の米国市場はNYダウが97ドル安だった。追加経済策を巡るムニューシン財務長官と民主党のペロシ下院議長の交渉を睨んだ展開。委員長が交渉進展に楽観的見方を示したほか、ペロシ議長も大統領選前の合意に前向きな見方を示し一時大きく上昇した。しかし、メドウズ大統領首席補佐官がまだ多くの相違が見られると慎重な見解を示すと引けにかけて下落する展開となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比100円安の23550円。円相場は1ドル104円50銭台と円高に振れて推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好からやや売り優勢の相場展開になりそうである。ただし、追加経済対策を巡る交渉については前日の段階で織り込まれており、22日の再協議を待ちたいところであろう。そのため、模様眺めムードが強まりやすく、仕掛け的な動きも限られそうである。日経平均は引き続き23500円処での底堅さが意識されやすいと考えられ、短期筋のショートの動きがみられるようであれば、押し目狙いのスタンスになりそうだ。
物色についてはファーストリテ<9983>が売られる形からNT低下がみられたが、8月の調整局面においても同様の流れがみられていたこともあり、見極めたいところであろう。一方で、日経平均は23000円から23500円でのもち合い局面で煮詰まり感が意識されており、23500円固めによって目先的には24000円を意識したスタンスに向かいやすいところでもある。足元の決算では保守的な計画を上方修正してくる企業が目立ってきており、来週から本格化する決算において強気材料になる可能性があると考えられる。

米大統領選通過まではポジションを大きく傾けづらい需給状況であるが、それ故にショートに傾いている海外勢によるヘッジ対応による買いが意識されやすいところではある。新興市場においては、調整が強まる銘柄が散見される一方で、強い基調が続く銘柄も目立ってきている。資金の逃げ足の速さからは、調整を見せてきた銘柄への利食いを急ぎ、より強い銘柄に資金が集中しやすい需給のようである。


■NOK、21/3上方修正 営業損失▲108億円←▲228億円

NOK<7240>は2021年3月期業績予想の修正を発表。売上高は4880億円から5302億円、営業損失は228億円の赤字から108億円の赤字に上方修正している。新型コロナウイルスの感染拡大の影響が未だあるものの、中国をはじめとした自動車生産が復調しシール事業の売上が回復傾向にあることや、電子部品事業もスマートフォン向けの売上が予想を上回って推移している。


■前場の注目材料
・日経平均は上昇(23639.46、+72.42)
・VIX指数は下落(28.65、-0.70)
・日銀のETF購入
・米経済対策への期待
・コロナ向けワクチン開発の進展


・日本触媒<4114>三洋化成と破談、単独で欧米企業に対抗
・ニトリ<9843>島忠買収検討、TOB中のDCMと“争奪戦”
・日野自<7205>中国BYDと合弁、商用EV開発
・エイチワン<5989>大分に新工場、自動車骨格部品、生産性向上
・日立建機<6305>加VBファンドに出資、鉱山機械IoT化、開発を加速
・アステラス製薬<4503>PMM薬が優先審査に、疲労の増加改善
・日立金属<5486>医療用ケーブル拡販、中国で量産体制構築


☆前場のイベントスケジュール

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