fbpx

金は短期的に下押し懸念強まりそう サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)

マネーボイス 必読の記事



皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター花田浩菜の気になるレポートです。今回は、金相場についてのレポートを紹介します。

陳さんはまず、今週のNY金について、『今週入ってからユーロ高・ドル安基調が続いたことから、週前半のNY金は割安感から買われたが、後半には売りが強まった』と伝えています。

ユーロが上昇した理由については、『EUが初めて発行するソーシャルボンドに対し、2330億ユーロ(約29兆円)余りの注文が集まったからだ』として、『ソーシャルボンドはサステナブルファイナンスの中で最も急速に成長している分野であるため旺盛な需要があった。また、マーケットが期待している米国の追加経済対策に関して合意に至る可能性が高いことも好感された』と説明しています。

続けて、『トランプ大統領は、追加の新型コロナウイルス経済対策について、民主党が主張する2兆2000億ドル(約230兆円)を超える支援策を容認する意向を改めて示した。実際にこれが可決された場合、巨額の財政出動で米国内のインフレ率が押し上げられるとの観測が金購入の理由となっている』と解説。

しかし、『この法案が大統領選前に可決されるかどうかは依然として不透明。共和党のマコネル上院院内総務は、下院通過後に上院で審議するものの、これを支持するかどうかには言及しなかった』と指摘しています。また、『マコネル氏は選挙前に大規模な経済対策で合意しないようトランプ政権に警告したとも伝えられている』として、このため、『市場では失望感が強まり、金には売り圧力が強まった』と分析しています。

22日(現地夜)、トランプ氏とバイデン氏による最後のテレビ討論会が行われており、大統領選挙については『結果に見通しが立つまでは方向性も明確にはなりにくいが、不安要因も大きく、金相場をサポートしている』と考察しています。

『いずれが大統領になっても、追加経済対策は可決されるだろうから、将来のインフレ率上昇予想は高まるだろう』と示唆しており、『FRBはインフレ率2%からの上振れを容認する方針を示しており、利上げにはつながらないとの見方から、ドルの先安観も強まりそうだ』との見解を伝えています。

こうした背景から、『金買いが復活する事が予想されるが、短期的には金の上値が重くなっている』とのことです。

金ETFについては、『やや減少しており、増勢一服というところ』とし、大阪金は『テクニカル的に、50日移動平均線に戻り高値を抑えられ、再度100日移動平均線に接近している』と述べています。

米食品医薬品局(FDA)が22日、『米ギリアド・サイエンシズGILD.Oの抗ウイルス薬「レムデシビル」を新型コロナウイルス感染症で入院を必要とする患者の治療薬として承認した』ことに言及し、『新型コロナウィルスのワクチンがこれからも承認されることを考えると、マーケットのリスクオフモードは次第に後退しよう。短期的に金には売り圧力がかかり、100日移動平均線を下回ることも想定される』と考察しています。

大阪金については『6000円程度まで下落する可能性も考えておきたい』との見解です。しかし、長期的には『FRBの実質ゼロ金利政策とインフレ率上昇容認から、再び金が買われていくと予想する。それは新しい米大統領の確定が判明する頃だろう』と示唆しています。

参考にしてみてくださいね。

上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の10月23日付「【金は短期的に下押し懸念強まりそう】」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコリサーチレポーター 花田浩菜


いま読まれてます

記事提供:
元記事を読む

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらXでMONEY VOICEをフォロー