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欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、米株安ならリスクオフのドル買いに

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26日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。欧州での新型コロナウイルスのまん延が深刻化するなか、欧州通貨売りでドル選好地合いが続く見通し。また、米株安に振れれば、ドルにリスクオフの買いが入りそうだ。

前週末はユーロ圏の予想を上回る製造業PMIが好感されユーロ・ドルが1.18ドル台半ばまで強含み、ドル・円は104円後半で伸び悩んだ。しかし、週末にスペインがコロナの感染再拡大で全土を対象に非常事態を宣言。イタリアでも飲食店などの営業時間短縮など主要国で制限措置を強めており、週明けアジア市場でユーロは回復鈍化の思惑からやや売られた。また、中国人民銀行の元安設定で、ドル高基調も鮮明だ。日経平均株価などアジア株安により円買いに振れやすいが、ドル・円は104円半ばから後半で底堅く推移している。

この後の海外市場では、引き続き欧州通貨の動向が注目される。本日発表のドイツIFO企業景況感指数は前回を小幅に下回ると予想され、低調な内容ならユーロを一段下押しする見通し。他方、米国株の動向も材料視される。コロナのワクチン開発に期待感が広がるほか本格化する企業決算で好業績が示される可能性はあるが、追加経済対策をめぐる与野党の攻防が続き、市場心理を収縮させる要因となりそうだ。大統領選を来週に控え与野党の歩み寄りは見込めず、早期実施観測の後退で株安に振れればリスクオフのドル買いが入りやすい。

【今日の欧米市場の予定】
・18:00 独・10月IFO企業景況感指数(予想:93.0、9月:93.4)
・21:30 米・9月シカゴ連銀全米活動指数(8月:0.79)
・23:00 米・9月新築住宅販売件数(予想:102.4万戸、8月:101.1万戸)
・23:30 米・10月ダラス連銀製造業活動指数(予想:13.5、9月:13.6)


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