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押し目買い意欲強く、こう着ながらも後場はプラス圏での推移【クロージング】

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17日の日経平均は続伸。107.69円高の26014.62円(出来高概算13億7344万株)で取引を終えた。バイオ製薬のモデルナは開発中の新型コロナウイルスワクチンの大規模な第3治験で94.5%の有効性が確認されたとの暫定分析結果を発表。これを材料視した米国市場の流れを受けて、26000円を回復して始まった。ただし、連日の上昇によって高値警戒感も高まる中、寄り付き直後につけた26057.30円を高値にその後はこう着感の強い展開となり、前引け間際には下げに転じる場面もみられた。しかし、良好な需給状況において押し目買い意欲は強く、こう着ながらも後場はプラス圏での推移が続いており、終値で26000円を回復している。

東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1300を超えており、全体の6割を占めている。セクターでは空運、鉱業、保険の上昇率が3%を超えたほか、鉄鋼、陸運、銀行、ゴム製品、不動産など景気敏感セクターを中心に上昇。半面、精密機器、情報通信、サービス、金属製品、小売が小安い。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、ファナック<6954>、ダイキン<6367>、TDK<6762>が堅調。一方でエムスリー<2413>、ソフトバンクG<9984>、中外薬<4519>、リクルートHD<6098>が終日軟調となり日経平均の重石となった。

日経平均は、寄り付き後はじりじりと上げ幅を縮める流れから、前引け間際には下げに転じたものの、後場は底堅さが目立っていた。過熱感が警戒されているものの、短期的な売り仕掛けの場面においては押し目待ちの買い意欲の強さが窺える。NT倍率は15.04まで上昇する場面がみられており、景気敏感セクターへの物色が目立っているものの、日経225型優勢の状況であり、日本株比率の引き上げが意識されやすいところである。

景気敏感セクターへの物色がみられるなか、マザーズ銘柄は時価総額上位の銘柄を中心に利益確定の流れが強まっており、マザーズ指数は3.63%安となり1200ptを割り込んできている。マザーズ指数は前回の急落場面においては一目均衡表の雲上限が支持線として機能する格好となり、その後は雲上限の切り上がりに沿ったリバウンドがみられていた。今回は雲上限を明確に割り込んで終えていることもあり、雲下限レベル辺りまでの調整は意識しておいた方が良さそうである。ただし、下げがきつかったAIinside<4488>は先週のマドを空けての急騰の反動の範囲内であり、25日線レベルでの下げ止まりがみられるようであれば押し目狙いの動きも意識されてきそうである。

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