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調整場面では押し目買い、戻りの場面では利益確定といった短期的な回転売買【クロージング】

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2日の日経平均は小幅に続伸。13.44円高の26800.98円(出来高概算14億2881万株)で取引を終えた。米国市場の上昇の流れを受けて買い先行で始まったが寄り付き直後に付けた高値26889.90円を高値に利益確定の流れとなり、前場半ばには26695.28円と下げに転じる場面がみられている。その後は前日終値を挟んでの展開が続いており、小幅ながら続伸で取引を終えている。NTTドコモ<9437>売却に伴う再投資による需給要因からTOPIX型が指数を下支えする動きが意識されていた。

東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1100を超えており、全体の過半数を占めている。セクターではゴム製品、非鉄金属、海運、証券、水産農林、繊維、輸送用機器、銀行がしっかり。半面、サービス、鉱業、その他製品、情報通信、パルプ紙、小売、精密機器が小安い。指数インパクトの大きいところではアドバンテスト<6857>、ホンダ<7267>、オリンパス<7733>、東エレク<8035>、テルモ<4543>、キヤノン<7751>が堅調。一方でリクルートHD<6098>、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、エムスリー<2413>が冴えない。

買い先行で始まった後は利益確定の流れが強まったが、27000円に接近する場面においては買い方にとっても、急ピッチの上昇に対する過熱感がくずぶる中でいったん利益確定を進めておきたい水準でもあるようだ。また、NTTドコモに関連したTOPIX型へのリバランス需給が見込まれていたため、相対的にTOPIX型の底堅さがみられていた。ただインデックスに絡んだ需給要因であるため、明日以降の持続性は期待しづらいところであろう。

とはいえ押し目買い意欲も強く、日経平均の5日線レベルでは下げ渋る格好となっており、来週にメジャーSQを控えているほか、ワクチン承認への期待などもあってショートポジションを積み上げてくる流れにはなりづらいところであり、直近では狭いレンジでの推移の中で調整場面では押し目買い、戻りの場面では利益確定といった短期的な回転売買が中心になりやすいところであろう。そのほか、米国では経済対策への期待感が高まっていたが、年内合意となればサプライズ感が出てきそうであるが、現時点では予断を許さない状況であるため楽観的にはなりづらいところである。

物色の流れとしてはSQを前に大きくポジションは傾けづらいと考えられ、次第に個人主体の売買が中心になりそうである。中小型株への物色については強いトレンドの銘柄へは利食いが出やすい一方で、調整一巡感の出てきた銘柄へは反発狙いの買いが向かいやすいほか、テーマ性のある銘柄などへはやや中期的なスタンスでのポジション取りの動きも出てきそうである。

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