コンビニ経営者を本気で悩ませる「ガードレール問題」の深刻度

 

ピンチを逆手に取って懸案事項を一挙解決!

まずオーナーは、工事を発注した「市」に苦境を訴えることにしました。「売上減少分を補填してほしい」と、具体的な数字も挙げながら交渉したオーナー。しかし市は、同情こそしてくれたものの、訴えを聞き入れてはくれませんでした。

そこでオーナーは考えました。工事が行われるのは仕方ないとして、店の売上アップの障害となっている店前のガードレールを、このドサクサでどうにかできないものかと。

一計を案じたオーナーは最寄りの警察署に赴き、こう訴えました。「道路工事の影響で、駐車場に入ってくるクルマと歩行者が接触しそうな事故が増えている」「ガードレールを短くしてもらうことで、スムーズにクルマが入るようになり、歩行者の安全になるのではないか」と。いっぽう店舗では、アルバイトのみんなが駐車場を常に監視し、クルマと歩行者の危険な状態が発生すると、証拠とばかりにすかさず写真を撮影しました。

必死の訴えを受けて、最終的には市と警察署が動き、道路工事のメニューにガードレールの一部撤去が追加されました。こうして店前での道路工事というピンチを逆手に取り、悲願だったガードレールの撤去を実現させたのでした。

雪とともにガードレールも溶けた?

このように、店の前にあるガードレールに悩まされているコンビニオーナーは結構多いようで、ある雪深い地域にあるコンビニでは、こんな都市伝説のようなエピソードも語り継がれています。

冬場になると駐車場や道路が一面雪に覆われてしまうという、そのコンビニ。店では雪が降るたびにオーナーが雪かきをし、取り除いた雪は店先のガードレールのところにうず高く山盛りにしていたのだそうです。

やがて春が訪れ、店先に山盛りにしていた万年雪もほとんど無くなりそうになった時、ある驚愕の事実が判明しました。なんと、雪の下にあったはずのガードレールも溶けて無くなっていたのです。

まさかの出来事に、ご近所ではちょっとした話題になったようですが、結局その真相は藪の中へ。というか皆さん、薄々とは気付いていたのではないでしょうか。……もちろん、ガードレールの勝手な撤去は完全に犯罪です。

image by: Takamex / Shutterstock.com

 

文/日比谷 新太(ひびや・あらた)
日本のコンビニエンスストア事情に詳しいライター。お仕事の依頼はコチラ→のメールまで: u2_gnr_1025@yahoo.co.jp

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