山口敬之氏「乱暴疑惑」騒動でわかった、自称リベラルの生態

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安倍総理にもっとも近いとされているジャーナリスト・山口敬之(のりゆき)氏に突如持ち上がった、女性への「乱暴疑惑もみ消し疑惑」という大スキャンダル。被害者本人が顔出し会見を行うなど、まだまだ事態は収束しそうにありません。今回の無料メルマガ『マスコミでは言えないこと』では、著者で月刊正論「ネットバスターズ」を連載中のITジャーナリスト宮脇睦(みやわき・あつし)さんが、今回のスキャンダルに対する世間の反応を見て感じたことを記しています。

山口敬之氏のスキャンダルに彼らの生態を知る

安倍総理にもっとも近いといわれるジャーナリスト・山口敬之氏に「性的暴行疑惑」が持ち上がっています。すでに「週刊新潮(2017年5月18日号)」が報じていましたが、その「被害者」と名乗り出たこれまたジャーナリスト詩織氏が記者会見を開き、第二幕が開いたようです。なお、ネットではフルネームが拡散していますが、本稿では自己申告を優先します。

この騒動を、ネットであたっていて興味深い「パヨクの生態を発見します。パヨクとは劣化した左翼・リベラルを指すネットスラングで、その情けない語源は割愛しますが、まともなリベラル論客と区別する目的から利用されています。

まず、騒動のあらましと、これを巡る報道のおかしさを指摘しておきます。

男女のことなので、そのものへの言及は控えますが、発火点となる行為のあったことは、新潮が報じたメールのやり取りから明らかです。

そしてそれを詩織氏が訴えるために、警視庁高輪署に被害届を提出します。捜査が始まり逮捕状まででたが、上からの圧力で中止になった。しかし後に起訴され、不起訴で終わった。というもの。

詩織さんは不起訴処分となったことに納得できず「私の知り得ない上のパワーがあったと思っています」と話している。

とスポーツ報知が伝えています。

● 元TBSワシントン支局長を性犯罪被害で告発した女性が顔を隠さずに会見

一連のワイドショーのこの方向で報道し、補助線として「安倍首相に近い人物だから(官邸が圧力をかけて)逮捕を免れ無罪になった」というニュアンスを添えています。しかし、実際には起訴された上での不起訴、ということは法治国家において無罪です。

流れ弾を当てるようですが、小沢一郎氏の政治資金を巡る様々な疑惑も「不起訴」になったことを持って「無罪」となりました。

そして小沢一郎氏の不起訴に異議を申し立てる市民団体が「検察審査会」に申し立て審議を経て「強制起訴」となります。山口敬之氏のケースはいまこの「申し立て」の段階です。

一点のシミも滲みもないかはともかく、裁判では罪を科すほどではないという判断があるのは、日本の法律は性善説に立つからです。

そして「疑わしきは被告の利益」へとつながります。

明々白々な犯行事実が確定できない場合、罪のない国民に刑罰を科す冤罪を避けるためです。「怪しいよね」「たぶんやってるといった憶測ではダメということです。

男女のこと、とりわけ2人きりの空間でのできごとは、証言に頼ることになるので注意が必要です。そして「新潮」の報道では密室でノートパソコンが開かれていたことから、行為を撮影されていると「直感」した詩織氏は、それを警察に伝えたところ「証拠」になると「逮捕状」の発行に至ります。

詩織氏と新潮が握りつぶされた逮捕状と主張し、そこばかりが強調されて報道されていますが、山口敬之氏はその後、しっかり捜査されており、パソコンも提供しており、その上での「不起訴」ということから考えられるのは2点。

詩織氏の直感が外れ撮影などされていなかったか動画はあってもそうではないと判断されたか。

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