このタイミングでなぜ? 安倍総理が「衆院解散」を決めた腹のうち

kitano20170919
 

先日、突如衆院解散の意向を固めたとされる安倍総理。この報道を受け、無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』の著者で国際関係研究者の北野幸伯さんは、総理が解散をここまで急ぐ理由と、第2党になるのではないかと噂される「小池新党」の動きについて、「国民」としての視点を交えながら詳細に分析しています。

衆院解散へ、各政党の支持率は?

安倍総理、「衆院解散の方針を固めた」と報じられています。

<安倍晋三首相>年内衆院解散へ方針固める 臨時国会冒頭も

毎日新聞 9/17(日)12:30配信

 

安倍晋三首相は28日召集の臨時国会中に衆院を解散する方針を固めた。

(「最終判断は、総理がアメリカから帰国してから」だそうです)

なぜ、この時期に?

内閣支持率が回復基調にあるとみて、民進党など野党の選挙協力や、小池百合子東京都知事の側近らによる新党結成の動きが進まないうちに解散に踏み切る方が得策との思惑があるとみられる。

野党一体化が進まないうちに。小池新党の体制が整わないうちに、ということだそうです。解散となれば、10月中に選挙が実施される可能性が高い。

ところで、各政党、現在の勢力は、どんな感じなのでしょうか?産経新聞・FNNが9月16、17日に行った調査によると、自民党の支持率は38%。ここ1カ月で5%アップ

民進党は、6.4%で、0.5%下落。共産党、4.5%。公明党、3.6%。日本維新の会、2.6%。第2党の民進党がボロボロになっている。それで、このままだと自民党が圧勝という感じですね。この調査には、小池新党の支持率がありません(というか、新党がまだない)。

若狭勝衆院議員は、「年内の国政新党結成を目指す」としていますが、10月に選挙だと間に合うのでしょうか? 間に合っても、「バタバタ」しながら選挙戦に突入ということになりそうです。そんな感じで、

小池百合子東京都知事の側近らによる新党結成の動きが進まないうちに解散に踏み切る方が得策との思惑があるとみられる。

というのは、正しいのでしょう。「小池新党勝たせないぞ!」という安倍総理の戦術ですね。

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