仮想通貨バブルに湧く日本人に今こそ伝えたい「富を得る心得」

gs20180131
 

先日の「コインチェック」のNEM流出事件で、一時は騒然となった仮想通貨取引市場。この件に関して無料メルマガ『がんばれスポーツショップ。業績向上、100のツボ!』の著者・梅本泰則さんは、「そもそも、楽して儲けたいという欲にまみれた利益は長続きしないと『論語』でも説かれている」と、厳しい言葉を投げかけています。

ビットコインと士魂商才

世間は、ビットコインの話題で盛り上がっています。中には、数十万円で買ったコインが今や1億円になっている人もいるようです。昨年は1年間で価格が20倍になったと言います。異常ですよね。先日、ある経営者の集まりに参加した時も、若い経営者の何人かは、ビットコインで儲かったことを自慢していました。彼らは、欲望に吸い寄せられているようです。これも資本主義の産物なのでしょうか。

仮想通貨の出現は、もう十数年も前に、P・ドラッカーやA・トフラーが予言をしています。ですから、仮想通貨は社会が進歩をしている証拠です。しかし、ビットコインが今もたらしている現象は、ドラッカーたちが示した進歩とは、ちょっと違っています。

仮想通貨は、取引の方法を簡便にし、その結果社会を豊かにするというのが本来の目的です。決して、ギャンブルのように、利益を得る人がかたよる仕組みであってはいけません。今のビットコインのブームの根っこにあるのは楽をして儲けたい」という、レベルの低い」です。

「儲ける」ことは、悪いことではありません。しかし、大切なことは、どんな考えのもとに儲けるか、ということです。そんなことを教えてくれる人がいました。あなたも、学校で「渋沢栄一」について習ったでしょう。

渋沢栄一のこと

渋沢栄一は、明治から昭和にかけて大活躍をした実業家です。「日本近代化の父」と言われています。

渋沢は、江戸時代の終わりに、武蔵国(埼玉県)の豪農の家に生まれ、やがて幕臣となり明治維新を迎えました。明治政府では大蔵省に入省しましたが、その後退官して実業家としての道を選びます。

そして、第一国立銀行ほか、東京瓦斯、王子製紙、東急電鉄、秩父セメント、帝国ホテル、キリンビール、サッポロビール、東洋紡績、大日本製糖、明治製糖など、多種多様の企業の設立に関わり、その数は500以上に上ります。まさに、日本の基礎を作った人です。

その渋沢栄一が著わした有名な本に『論語と算盤』があります。ここに書かれていることが、ビジネスの心得であり、経営者の心得なのです。そして、論語に書かれていることは、商売をするうえで必要なことばかりだと渋沢は言います。少し不思議な考えのように思えますね。

ご存知のように、「論語」は江戸時代には官学となり、武士の教養の基本となっています。そこでは、武士は「利殖」を考えてはいけないとされるのが一般的です。そのように論語は解釈されたからです。

ところが渋沢は、論語にはそんなことは一切書かれていないと言い切ります。むしろ、正しい考え方で行えば、自然と富は増えるものだと論語は言っているというのです。武士道の教えを受けた人が言うのですから、すごいと思いませんか。

「論語と算盤」のはじめの方に、「士魂商才」という言葉が出てきます。まさに、ここに渋沢の考えが凝縮されているのです。

印刷する

人気のオススメ記事

  • 仮想通貨バブルに湧く日本人に今こそ伝えたい「富を得る心得」
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け
  • ついでに読みたい