若者の「衝動買い」離れ。コンビニが悩む失敗回避型タイプの増加

shutterstock_288332495
 

コンビニ業界の知られざる裏側を、内情に詳しいライターの日比谷新太さんがレポートする当シリーズ。前回の「セブンイレブン公式アプリ」の話題に続いて、今回取り上げるのは「コンビニの新規商品とそのプロモーション」について。売上不振なら1週間で棚から消えることもあるコンビニの新規商品を、各メーカーはどのようにしてプロモーションしているのか、日比谷さんがその実態を明かしています。

「高商品回転率」で支えられるコンビニ

コンビニでは、毎週火曜日に新商品が店頭に並びます。そのような新商品を、消費者はどのように認知し、購入しているのでしょうか。

コンビニが産声を上げて約40年。コンビニは流通の一大勢力となり、各メーカーからすると「販売数量が稼げる」「価格が守られる」「高頻度来店の消費者にアプローチできる」「詳細な販売データが入手できる」と良い面と、「売れないと2週間で店頭から排除される」「新規商品を発売続けないとメーカーシェアが奪われる」といった苦しい面が同居している販売チャネルです。

コンビニの現場では、毎週水曜日頃から来週に入荷する新規商品の販売方法を検討します。同時に、売れない(死筋)商品を選び出し、「発注停止」の作業を行います。発注停止をかけているため、売れていくと在庫が無くなっていきます。

月曜日の午後の時間からは、その日の深夜に入荷する新規商品の陳列場所を決めて売場の準備を行います。火曜日の朝からは新規商品がビッチリと陳列されていることで、消費者の「飽き」に対応することができ、高頻度での来店が実現されています。

コンビニビジネスはこのような「高商品回転率」で支えられているのです。そのため、新規商品と死筋商品の入れ替えという新陳代謝は必要不可欠であり、メーカーからすると新規商品を開発・発売し続けなくてはいけません。もちろん新規商品開発には、マーケットリサーチや商品パッケージデザイン、製造ラインの変更などのコストがかかり、メーカーにとってはかなりの負担となります。

印刷する

人気のオススメ記事

  • 若者の「衝動買い」離れ。コンビニが悩む失敗回避型タイプの増加
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け
  • ついでに読みたい