社員全員が無能になる?社会人なら知っておくべきピーターの法則

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ピーターの法則とは、簡単に言うと人は組織内で能力の限界まで昇進するとやがて無能になってしまうというものです。

なぜ無能になるのでしょうか。また、自分が無能にならないためにはどのようにしたらよいのでしょうか。この記事でご紹介します。

ピーターの法則とは

ピーターの法則は、ローレンス・J・ピーター氏が提唱したピラミッド型階層社会の法則です。

能力の限界まで昇進すると人は無能になる

人はそれぞれが無能となるポジションで落ち着く

組織は無能に達していない人たちによって進められ機能していく

ある営業マンがこれまでの営業成績を評価されて部長に出世したが、部下の管理ができず、部の営業成績をクリアするために他の営業マンが好成績を出す。

こんな風に例えるとわかりやすいのではないでしょうか。

日本の会社員は「無能」になりやすい

日本の会社は、現場叩き上げで管理職や経営層を選出していて「正社員になること」や「出世をすること」を重要視しているのです。

そのため、自分の能力に関係なく出世を目指す傾向にあります。さらに、日本は「出世はしても降格しない」会社がほとんど。この状態が無能をまねいていると言えます。

仕事ができない人を演技する

昇進を断れば、無能にならないのでは? と思うかもしれませんが、現状は意欲がないなど受けとられ、今まで通りの仕事できなくなるなどのマイナス面が多いようです。

無能にならないためには、ピーター教授は『創造的無能』を推奨しています。

まだあなたが終点に到達していないのなら、まず今の仕事とは無関係なところで無能を探してみてください。それを見つけたら、こつこつと実践してみましょう。そうすれば、あなたは有能レベルに留まって、有益な仕事を成し遂げられるはずです。
(引用元:ピーターの法則 創造的無能のすすめ

簡単に言うと「昇進を持ちかけられないように、本来の仕事とは関係のないところで無能を演じる」ということです。

例えば、職人としては一流なのに伝票をよくなくす人や、工場長として有能なのに仕事部屋が散らかっている人をあえて演じて出世から逃れるようにします。

働くことを考える

ピーターの法則によると、限界の少し手前の方が、活躍し続けることができるそうです。

最近は、責任をとりたくない、忙しくなるからなどの理由で出世をしたくないと考える若い人が増えているそうです。

今後は、今のポジションで活躍するために無能を演じているというより、安定をもとめるために無能を演じている人が増えるかもしれません。

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