注文住宅を建てる時に最適な方法とは?人気コンサルに聞いてみた

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読者からのさまざまな質問に回答してくれる、メルマガ『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』の著者で人気コンサルの永江一石さん。今回は、永江さんが建築学科出身ということを知る読者の方からの「オススメの建築構造」を訊ねる質問に答えます。永江さんは、代表的な建築構造の特徴を解説した上で、確かな相談先と一番してはいけない相談先についてアドバイスしています。

注文住宅を建てる時に最適な方法とは

Question

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私はずっと賃貸暮らしなのですが、将来的には注文住宅を建てたいと思ってます。永江様は建築学科ご出身とのことでお聞きしたいのですが、どのような建築構造がオススメでしょうか。

妻の理想が、中庭つきのRC造(家を上空から見たとき「ロ」の字をした家)のようで、できれば叶えてあげたいと思ってます。ただ調べると空調などに気をつける必要があったり建築コストが割高になったりとデメリットも多いようです。

永江さんからの回答

建築構造はそれぞれの特徴があるから希望に合わせて選ぶものです。建築家に相談しに行って、まずどんな家に住みたいかを詳細にすり合わせて最適な構造を提案してもらうのが良いでしょう。

家の構造は様々で、柱・梁・壁と作っていく伝統的な在来工法、RC(鉄筋コンクリート)、建築メーカーが作った箱で作るプレハブ型などがあります。

在来工法は風通しが良く日本の夏に向いていて建築の自由度もありますが、屋根が瓦など重い場合は地震のときに潰れやすくなります。RCは冬は暖かく夏は涼しいですが、コンクリートは吸水性が高いのでカビが発生しやすく、長期間留守にする場合は換気や除湿の対策が必要です。

RCは頑強なイメージがありますが、鉄筋の入れ方・数など構造設計がしっかりされていないと耐震性が高いわけではありません(新潟の震災では、大工さんが構造計算をしないで作った鉄筋コンクリートの自宅がみんな潰れたという話を習いました)。プレハブは設計の自由度や風通しは劣るものの、箱なので非常に強い耐震性があります。

このように建築構造にはそれぞれ特徴があって、自分たちの希望に沿って選択することが重要です。特にRC造りをご希望でしたら、まずは建築家のところに行ってどんな家に住みたいのかを伝えて詳細に相談するのが良いと思います。

建築家は総費用のうちの何割を設計費用としてもらう金額体系なので、利害なく最適な構造を提案してくれますし、その構造が得意な施工業者に発注してくれるはずです。

対照的に、間違っても安易に近くの工務店には行ってはいけません。自分ができて、一番儲かるやり方や構造など提案されるでしょうし、鉄筋コンクリートの構造計算をしっかりできるかなんて全く分かりません。

ちなみにもしお住まいが東京近辺でしたら、わたしのクライアントさんの小笠原正豊建築設計事務所さんがおすすめです。アメリカで最も権威ある建築事務所に在籍し、大きな美術館の設計なども手掛けられた方ですので間違いないと思います。

小笠原正豊建築設計事務所
今日のトレンドで公開したブログ「「台風に強い家」を作るための2つの対策」

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