アメリカで大手チェーンも取り入れ始めた「植物肉」料理の可能性

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ビジネスで成功するためには、世の中の変化に気づき、自社の商売にどう活かしていくかを考えること。アメリカでの変化・流行は、少し遅れて日本に入ってくる。そんな視点でビジネスのヒントを提示するメルマガ『理央 周 の 売れる仕組み創造ラボ 【Marketing Report】』発行人の理央周さんが、今回紹介してくれるのは、アメリカで広がる「プラントベーストミート(=植物肉)」について。その背景とさらなる拡大傾向について解説しています。

アメリカで広がるプラントベーストミート

今アメリカで、プラントベースドミートと呼ばれる、「植物肉」を使った食品の市場が、広まっているそうです。植物肉とは、大豆やえんどう豆など、植物性のタンパク質を加工して生産された、新しい「肉」のカテゴリーです。(もはや肉と言っていいのかどうか…苦笑)

私も以前食べたことがあるのですが、その時は、穀物や野菜、海藻などを中心とする、マクロビ(マクロビオティックスの略)といわれる料理の、ハンバーグと唐揚げだったのです。

まず、見た目が「本物の肉」、つまりハンバーガーや唐揚げそのものに見えるのですが、使ってある素材が、ビーフやチキンではなく大豆だったのです。食感も味も言われなければわからないくらいで、「肉に近い」感じがしたことを覚えています。こういった植物肉を使った食品が、アメリカで広がってきたということです。

その背景には、西海岸を中心にした、野菜をメインで食べるベジタリアンや、肉だけでなく肉由来のもの、例えば牛乳やチーズなども一切食べない、ビーガンという食スタイルが、かなりのスピードで浸透してきたことがあります。

ちなみに、私がアメリカで暮らしていた1990年代後半は、インディアナ州、ケンタッキー州という、中西部の田舎の方にいたこともあり、アメリカの人たちはフライドチキンなど、高カロリーのものが大好きで、食事制限のダイエットやエクササイズは流行るものの、このような食スタイルの健康志向は、今ほどメジャーではありませんでした。

さらに、この健康志向のメジャー感化からか、環境保護・動物愛護という面から肉を避けたいとか、また、コレステロール摂取量を抑えたい、はては肉を食べなくて植物由来の方が、ライフスタイルとして「格好良く見える」、というような理由で、このような植物肉系の料理を食べている人たちが、増えていると言われています。

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