新型コロナウイルスの感染拡大を防止するための策として、国民に大規模イベントの開催自粛が26日に呼びかけられた。突然のイベント中止に、イベント会社やアーティスト、周辺の飲食店やホテル、交通機関などが大打撃を受け、イベント参加予定者も楽しみにしていた一大イベントに参加できないとやるせない気持ちになっていた中、秋葉賢也首相補佐官は立食形式の政治資金パーティを開催していたと朝日新聞、毎日新聞などが報じた。
秋葉賢也首相補佐官は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて大規模なイベントの自粛を呼びかけたその日に政治資金パーティーを開催していました。https://t.co/6d6D6K5TG2
— 毎日新聞 (@mainichi) February 27, 2020
首相補佐官の稚拙で情けない反論
秋葉氏は、安倍首相が国民に対して大規模イベントの自粛を要請したのは同日だったとして、「中止という選択肢は難しかった」と説明。しかし、自粛を要請した日に京セラドームでライブが予定されていたEXILE、東京ドームで予定されていたPerfumeなども直前で中止を発表しているため、苦しい言い訳である。
また、秋葉氏は、開催地である宮城県を含める東北6県で感染者が出ていないことについて触れ、「リスクについても極めて低いというのが予想された」といい、会場にアルコール消毒を置き、例年の半分の1時間強で切り上げたと説明。政府の要請については、「一律に自粛を要請するつもりはない、もう一度主催者で考えて」というのが公式的な立場だとした。専門家会議で避けるよう呼びかけられていた立食形式だった点について聞かれると「当日の話で、もう準備も全部そろっている段階。それを早めに切り上げるために1時間で終わらせたということ。十分配慮している」と回答したという。
ほかにも、批判を受けることについて心外だとし、「今日もパーティをやっている議員もいる。26日は小野寺議員も感染者が出ている東京でやっている。私が補佐官という肩書だからといって、私にだけこう着目されるというのはどうかなあと思う」と、小学生並みの稚拙な回答も繰り出した。
国民には自粛を促し、自分たちは政治資金を集めるための立食パーティを開催。感染者がいない地域にウイルスを持ち込んでしまうという可能性も考えずに「感染リスクが極めて低かったから開催した」と曰う。自分たちのことしか考えていない首相補佐官に、我々は今日も国の未来を預けているのだ。