顕微鏡の中の世界は、普段目にしているものが全く違って見え、大変興味深いものですよね。今回の無料メルマガ『親力で決まる子供の将来』では、著者で漫画『ドラゴン桜』の指南役としても知られる親野智可等さんが、楽勉グッズとして携帯顕微鏡を紹介。探究心や創造力をかきたてるアイテムとして導入を勧めています。
携帯顕微鏡が探究心と創造へのモチベーションを高める
携帯顕微鏡は私のイチオシ楽勉グッズです。倍率が20倍から40倍の物で1,500円ほどで手に入ります。ライトが内蔵されていて、花、昆虫、布など身の回りにあるいろいろな物を拡大して見ることができます。
スマホ顕微鏡というものもあり、これはスマホに取り付けるだけで、対象を400倍に拡大して見ることができます。対象にスマホのライトを当てて見るので、クリアに見ることができます。もちろん写真も撮れます。
また、デジタル顕微鏡というものもあり、これなら対象を1,000倍とか1,800倍などに拡大して見ることができます。これも写真に撮れます。ただし、顕微鏡は倍率が高くなるほど操作は難しくなります。
顕微鏡によって、普段当たり前に見ている物たちを拡大すると、全く違った神秘的な世界が目の前に現れます。これには子どものみならず大人でも感動します。私が教師だったとき、自費で購入して自分のクラスに数個置いておきました。
子どもたちに人気だった対象は教科書のカラー写真です。これを拡大して見ると、赤・緑・青の三原色のドットが見られます。子どもたちは、写真の全ての色がこの三色の組み合わせでできていることに驚きます。
カーテン、ティッシュ、ゴミやほこり、ノートに書いた鉛筆の文字、給食のパン、塩、砂糖、髪の毛なども人気でした。
これで急に理科が得意になるというわけではありませんが、こういった感動が子どもの感性を磨いてくれます。そして、自然への探究心や芸術的な創造へのモチベーションにもなります。何より、楽しいですから、一緒に見ればコミュニケーションが深まります。
見た物をスケッチして感想を書くとか、プリントアウトした写真を貼って感想を書くなどすれば、夏休みの自由研究として提出することもできます。ということで、あなたの教室にも、ぜひ! (初出『Smile』学研エデュケーショナル)
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