上海在住日本人895人に逮捕の危険性。中国「人質外交」に配慮はムダ

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豪州のサイバーセキュリティー会社が発表した、中国・上海当局が9万人の個人情報データを保管していたという報道。これは、日本人にとって他人事どころか当事者そのものであると警告するのは、メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』著者で台湾出身の評論家・黄文雄さん。中国在中の日本人895人に「逮捕」の危険性があるとする黄さんは、G7が発表した共同声明の影響を根拠に、他国の逮捕例をあげながら、日本政府がいくら中国に配慮しても「人質外交」が無くなることはないと注意喚起しています。

※本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2021年6月10日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:黄文雄こう・ぶんゆう
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。

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【中国】対中批判の共同声明で在中日本人が逮捕される可能性

上海市当局、ウィグル巡り「監視リスト」 日本人も895人

朝日新聞によると、オーストラリアのサイバーセキュリティ会社「インターネット2.0」の調査で、中国の上海市当局が、少なくとも9万人の個人情報データを「ウイグル・テロリスト」として保管していることが判明したそうです。

そのデータのなかには複数のリストがあり、「科学技術局ブラックリスト」のなかには中国籍とみられる1万人の氏名や中国の身分証情報などが記載されており、そのうち7600人がウイグル人で、また、7088人については当局が行った事情聴取の内容と思われる記述があったとのこと。

また、「とくに注意する人物」として、2017人が掲載されており、それらは「上海で新たにインターネットを開設したウイグル人」だったそうです。

出入国管理局が作成したと思われるリストには、上海の空港で出入国した約1万人のパスポート情報などが記載されており、そのうち5000人が外国籍で、日本人895人が一番多く、ついで米国籍697人、韓国籍673人だったと報じています。

インターネット2.0は、昨年末、上海の通信会社が運営するクラウドにあったデータを入手し、IPアドレスから上海市当局が管理しているデータだと判断したとのこと。

これらの日本人については、政府関係者によれば実在しているそうで、大手商社や電機・繊維メーカーなどの社員が比較的に多かったといいます。

つまり、中国当局はウイグル人の独立運動や、ウイグル弾圧を批判する外国人、そして日本人をリストアップしているということです。

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