なぜデキる人から回ってくる仕事は、こんなにもやりやすいのか?

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仕事ができる人とできない人、あるいはどんな部署でも受け入れられる人とそうでない人。その違いを決定づけているものは、一体何なのでしょうか。今回の無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』では著者の佐藤しょ~おんさんが、仕事のセンスがあり、どこの会社に行っても重宝がられる人が常日頃、「ほとんど意識することなくやっていること」を紹介しています。

相手の事情を察するスキル

仕事というのは、ベルトコンベヤを使って流れ作業をするのに似たようなところがありまして、必ず入り口と出口があるんです。入り口というのは、あなたにその仕事を依頼してくるところです。会社というのは様々な機能が組み合わさって、全体を作りあげているわけで、お客様となる人に何らかの成果物を提供するという目的の為に、有機的に機能を組み合わせ、しかし作業は分担して行うことを仕事と呼んでいるわけです。

つまり会社に於ける仕事というのは、あなたが一人で産みだして、一人でそれを行い、完結させ、誰にもその成果物を提供しない、なんてことはなくて、必ず

 ▼ 誰かから依頼を受けて
 ▼ あなたがそこに何らかの成果を付加して
 ▼ 次のステージで待っている人に受け渡しをする

ようにデザインされているんですね。つまりこの結節点では、人と人との関わりが発生するということです。

ここで仕事ができる人は、自分がやるべき仕事つまり何らかの成果を付加するためのアクションを主体に考えるのではなく、自分が付加した成果を受け取る人を主体に考えるんです。

これを相手の事情を推測する、理解するといっても良いでしょう。

自分が依頼を受けてから、何をどの順番でどうやって、その結果成果物が出来上がるということを一義的考えるのではなく、私から仕事を受け取る人は、この後に何をどうして、どんな形の成果にして次のステージにいる人にパスするのだろうか?ということを考えるのです。

自分がやるべきことをどうやるかというのは、とどのつまり自分事ですから、そんなのは後で自分で考えれば良いことなんですよ。会社全体がひとつの機能体としてやるべきことを各人に分担させているのですから、自分が関わる人が何をどうしているのかということを、思考の中心に据えるのが仕事ができる人の特徴なんです。

私からこの仕事を受け取った人は、この後にこういう作業をするのか、こういう付加を与えるのかということが分かったら、

 ● その人の仕事がもっとスムーズに行くために、自分はどう振る舞うべきなのか

を考えるのです。

つまり相手の事情を理解して、それに合わせる形で自分の納品物、成果物を微調整するということです。このことに思考が向く人が、仕事にセンスがある人で、どこの会社に行っても重宝されて、受け入れられる人なんです。

この逆のパターンは、自分の仕事の在り方を、相手に押しつけて強要する人です。私はこうやりたいから、だからあなたの方がやり方を変更して、私の都合に合わせて欲しいと主張する人です。

こういう人は、自分事だけにフォーカスして、他の人の事情を斟酌しません。私がやりたいことはこうで、こういうやり方でやりたいので、あなたの方が私に合わせてくださいって言ったら、そりゃ嫌われるでしょ。

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