韓国で恐怖の火災事故。現代自動車のEVが衝突3秒で炎に包まれ運転手ら死亡

Seoul, Korea - Jul 10 2021: The New Ioniq 5, a futuristic electric car manufactured by Hyundai motors. A south Korea based company.Seoul, Korea - Jul 10 2021: The New Ioniq 5, a futuristic electric car manufactured by Hyundai motors. A south Korea based company.
 

韓国の電気自動車「アイオニック5」が大きな事故を起こしました。その悲惨さは通常の自動車事故とは比較にならないものだったようです。その詳細を無料メルマガ『キムチパワー』で、韓国在住歴30年を超える日本人著者が分析し伝えています。  

バッテリー熱暴走

韓国、現代自動車の電気自動車に「アイオニック5」というのがある。町中を走っていてもよく見かけるようになった。かなり売れているようだ。この「アイオニック5」の事故の話である。

6月4日午後11時、釜山江西区南海高速道路西釜山料金所で電気自動車アイオニック5が料金所衝撃吸収帯に衝突した。

車両は火災が起きて黒く焼けた形だけが残っており、運転手と1人の同乗者は全員車内で死亡した状態で発見された。料金所前方の道路分離壁と衝撃吸収台に正面から衝突した事故だった。

釜山西部警察署の関係者は「事故が起きた地点はハイパス(ノンストップ自動料金支払い所)ではなく現金精算区域であり、車の破損程度を見た時も車が高速で走ってきて衝突したようではない」と明らかにした。搭乗者が衝突の衝撃で死亡するほどスピードを出しすぎていたわけではないということだ。

しかし、事故車(電気自動車)の搭乗者たちは燃える車から抜け出すことができず死亡、車両火災の鎮火にもなんと7時間もかかったというから驚きだ。

搭乗者が脱出できなかったのは、車が衝突するやいなや火がついたためと推定されている。警察のCCTV分析の結果、事故電気自動車は衝突直後、約3秒で車両全体に炎が広がった。

事故担当調査官は「衝突直後、1~2秒で『ポン』という音がボンネット側からなり、直ちに車両前方全体に広がった」と述べた。当時、出動した消防士は「事故から15分後に現場に到着したのだが、車内まで火が広がった状態だった」と話した。

消防当局と専門家たちは電気自動車バッテリー温度があっという間に高温に跳ね上がり、手のほどこしようもなく火が大きくなる現象、いわゆる「バッテリー熱暴走」が事故車両で起きたと推定している。

バッテリーが外部衝撃を受けて損傷すればバッテリーパック内部温度が摂氏30~40度から800度まで跳ね上がる現象だ。

バッテリーは小さなセル単位をきちんとつなぎ合わせて作るが、セル一つに高熱が出るとすぐ横のセルも燃え上がりドミノのように火がつくのだ。

国立消防研究院のナ・ヨンウン研究士は「バッテリー熱暴走はバッテリー損傷直後に1~2秒だけでも起こりうる」と話した。

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