統一教会と35年も闘う山口広弁護士が明かした教祖・文鮮明の本性

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メディアや国民の声により、ようやく質問権行使の道筋がついた旧統一教会の問題。その成り行きが注目されますが、改めて統一教会とはどんな宗教団体なのか、35年も闘ってきた山口広弁護士との対談で聞いた驚きの事実を伝えるのは、メルマガ『佐高信の筆刀両断』著者で評論家の佐高信さんです。佐高さんはさらに、2019年の統一教会系のイベントに国会議員や地方議員が200人も参加し、地方議員の夫婦36組が教団の儀式「既婚祝福」受けたことや、関連団体「勝共連合」の成り立ちなど、政界に深く侵入する実態を伝えています。

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統一教会との35年の闘い

自宅に1日200件もの嫌がらせ電話を受けながら、めげずに35年も統一教会と闘ってきた弁護士の山口広と私の対談を含む『統一教会との闘い』(旬報社)が刊行された。執筆したのは全国霊感商法対策弁護士連絡会の弁護士たちだが、山口は次のように文鮮明の正体を暴く。

1920年に現在の北朝鮮で生まれた文は1953年に釜山で避難生活をしている時、17歳の高校生をレイプし、男の子が生まれたが、その子を部下の朴普煕の子として朴に育てさせた。アメリカで育ったサミュエル・パクというこの子は、文に人生を台無しにされたとして、文や統一教会を訴えたりしているという。

文は1960年に23歳下の17歳の韓鶴子と結婚し、7男7女、計14人の子が生まれたが、自殺した子も多い。

統一教会関連の『ワシントン・タイムズ』はアメリカで共和党のブッシュ親子やトランプの愛読紙で、彼らは統一教会に協力している。

1997年11月29日にワシントンで行われた合同結婚式でホイットニー・ヒューストンが歌うという情報をキャッチした全国弁連は「あなたの歌が被害者を苦しませることのないよう願っています」と申し入れた。すると彼女は出演をドタキャンしてくれたという。

高野孟が『マスコミ市民』の11月号で、今年の8月15日付『毎日新聞』の記事に触れている。

2019年に常滑市の愛知県国際展示場で「考情文化祝福フェスティバル 名古屋4万名大会」という統一教会系のイベントが行われたが、安倍晋三を撃った山上徹也はそこで韓鶴子をねらうつもりだった。しかし、検問が厳しくて入れず、標的を安倍晋三に替えた。

それはともかく、高野はそのイベントに東海地方と信越地方の一部の国会議員や地方議員が200人も参加したことに驚く。そして、その地方議員の中から36組の夫婦が選ばれて「既婚祝福」(すでに結婚している夫婦が改めて愛を誓う行為)という教団の儀式を受けたことに危機感を抱く。

小林よしのりが「反日カルト」と呼ぶ統一教会について1970年代末にフレイザー委員会(米下院国際関係委員会国際機構小委員会)がアメリカにおける統一教会の動きを調査した。

韓国に朴正熙の軍事政権ができてまもなく、KCIAが創設され、初代長官として金鐘泌が任命された。そして金は勝共連合をKCIAの指揮下においてアメリカと日本の政界工作を行う機関として位置づける。霊感商法というのは、その工作資金を得るための手段だった。だから、親日か反日かはそれほど重要ではなかったのである。

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