三浦瑠麗氏「太陽光発電にはダメな業者がたくさんいる」
そこで過去の発言を辿ってみると、三浦瑠麗氏は2021年3月の座談会(株式会社エネルギーフォーラム)で、経産省の政策を批判し、大規模風力発電の問題点を指摘しつつ、太陽光発電が持つ優位性を切々と説いていた。
電源構成では大きなシェアを占めそうもない大規模風力が目玉として位置付けられ、規模感の議論が抜け落ちてしまう。
政府は50年までのエネルギーミックスの積み上げの中で、再エネ50~60%といっています。再エネを60%にまで幅を広げると、大規模風力を10%としても、どうしてもPV(※太陽光発電)が30%超を賄う必要があります。
FIT制度(※固定価格買い取り制度)が終わった後、経産省の今の政策で普及を進めた場合、PVが30%以上を担うことは無理だろうと思っています。
また2019年3月のツイートでも、一部に怪しい業者が存在するからといって、太陽光発電全体をけなすのは間違いである旨を指摘していた。
太陽光発電にはダメな業者がたくさんいる。それは事実であり取り締まっていくべきです。ただ、一部の業者が無責任であったことをもって電源全体をけなすのはナンセンスなのです。ましてや、原発を推進する理由にはならないのです。発電所設置に関する環境破壊等は見直せばいいのです。
たしかに、三浦瑠麗氏の旦那がガサ入れを受けたからといって、太陽光発電全体をけなすのはナンセンスだ。3.11で福島第一原発事故を経験した我が国では、原子力発電に関してさまざまな意見が存在しているのも事実だろう。
だが、三浦瑠麗氏は「ご意見番」として上記以外にも多くのメディアに露出し、「ダメな業者」を批判しながら、太陽光発電の普及に邁進してきた。
「お茶の間の顔」として圧倒的な知名度を誇る、あの三浦瑠麗氏の旦那の会社ならば…と、太陽光発電への投資を決めた人がいたとしても何ら不思議はない。
今回のガサ入れをキッカケに、三浦瑠麗氏が、夫の投資詐欺の「宣伝塔」の役割を果たしていたではないかと考える人が出てくるのは無理のないことかもしれない。