小林よしのり氏が一刀両断。夫ガサ入れ三浦瑠麗が国会で語った「売国」発言の数々

 

テレビでは、ただ美人だというだけで、三浦瑠麗はずっと長く需要を保てた。だから三浦は学者としての実績なんかそっちのけで、ひたすら「美人」に磨きをかけていた。

そしてバカバカしいことに、実際にルックスさえよければ、たったそれだけで、何も実態がなくても、バカなことばっかり言っていても、みんな惑わされてしまう。特にテレビは顕著である。

それは山口真由も同じで、最初に「羽鳥慎一モーニングショー」に出始めた頃は、ハーバード大学卒だの、東大主席だのと、番組内で秀才ぶりを必死にもてはやしていた。

ところが山口の実態は、皇統問題を竹田恒泰の本で勉強してしまうほどのバカで、役に立たない学校秀才でしかなかった。

本来なら入省した財務省で力を尽くさなければならないはずだったのに、それにも耐えられず、2年で辞めてしまった人間なのだ。

それで何をやっているのかと言ったら、愚にもつかないことしか言えないテレビタレントなのだが、ルックスだけで通用してしまう。そんなのばっかりだ。

六本木ヒルズの自宅ばかり話題になりがちだが、三浦瑠麗は永田町のど真ん中に事務所を構えている。

先述の週刊ポストの鼎談をした場所がその事務所で、外から中が見えるガラス貼りの部屋で、三浦はワインクーラーからワインを出して、猫を膝に抱いて、優雅そうに写真を撮らせながら話していた。それはもう、セレブでござい、これでもか!というようなわざとらしさだった。

2016年12月、わしは三浦をゴー宣道場のゲストに呼んだが、その時三浦は美容院で髪を「夜会巻き」にセットして、ものすごくめかし込んだドレスを着てやってきた。

ところが、後日会った時には「なんであんなみすぼらしい会場でやるのか」と文句を言われてしまった。

当時使用していた会場は大崎の「人事労務会館」という所だったが、ここがその名のとおり、労務者相手のセミナーでもやるようなリーズナブルな会議室で、その場と三浦のセレブ衣装は全く合わなかったのだ。

実を言うと、わしはあの会場を気に入っていた。最後は運営者がコロナ脳になってしまって使用をやめたが、わしはあんまり近代的なピカピカの高層ビルは好きではなく、あの3階建てのこぢんまりとした、大衆的な建物が落ち着けたのである。

だが、それは三浦瑠麗のバブリーな感覚には全く合わなかったのだ。何しろ「労務会館」だし。

しかもこの時は、年の最後の開催で終了後に忘年会をしたのだが、その後に女性門弟たちに取り巻かれて、二次会かと思って行ったら総がかりで吊し上げを食らってしまった。

みんな口々に「どうしてあんなのを呼んだのか」とか「あの人は貧乏人を差別している」とか言いまくり、散々に責め立てられた年の暮だった。

女性の直感は馬鹿にできない。わしが間違っていた。それが今回完全に明らかになってしまった。

三浦瑠麗がヘンな発言ばっかりしているのは百も承知だったが、コロナ対策への批判をやれる有名人はほとんどいなかった。この際、三浦を持ち上げて、わしの側につけてでもコロナ禍を終わらせたいと必死だったのだが、奇妙なことにワクチンを打ってしまったから、思想的脈絡が崩壊してしまって落胆した。

ようするにコロナに関しても、対策をやりすぎると経済が回らず、自分の旦那がやってる輸入品などを扱う商売が成り立たないから反対していただけだったようだ。

三浦がコロナワクチンに全く警戒心を持たず、打っている様子は、ホリエモンと同じで、人間の科学技術の産物であるワクチンで人工的にウイルスを死滅させられるという合理主義を、疑問をまったく抱かずに信じられる人間だったのだ。おそらく三浦は「薬害エイズ」のことなど、何も知らないのだろう。わしの『脱正義論』など読んでいない。

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