小泉環境相、汚染土県外処分へ全力=武田防災相ら台風被害視察-新閣僚始動

2019.09.12
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by 時事通信

福島県の内堀雅雄知事(左)と会談する小泉進次郎環境相=12日午後、福島県庁

福島県の内堀雅雄知事(左)と会談する小泉進次郎環境相=12日午後、福島県庁

 11日の内閣改造で起用された新閣僚が12日、それぞれの担当分野で本格的に活動を開始した。初入閣の環境相は東日本大震災の被災地の福島県を訪れ、内堀雅雄知事と県庁で会談。東京電力福島第1原発事故に伴う汚染土などを30年以内に県外で最終処分する政府の約束について「守れるよう全力を尽くす」と伝えた。
 内堀氏が「約束を守るところに本物の信頼が生まれる」と履行を求め、小泉氏は「私が復興相という意識で務める」と強調。前環境相が原発から出る汚染水の海洋放出に言及したことに関しては、記者団に「傷ついた県民に大変申し訳ない」と陳謝した。
 小泉氏はこれに先立ち、環境省で原田氏から引き継ぎを受けた。小泉氏は9月下旬に米ニューヨークで開かれる気候変動関連行事などへの出席を調整しており、原田氏に「海外にも発信して頑張る」と伝えた。
 小泉氏以外にも新閣僚の地方出張が相次いだ。復興相は福島、宮城両県を訪問。台風15号の被害を把握するため、防災担当相と経済産業相が千葉県、国土交通相は神奈川県をそれぞれ視察した。
 大規模停電が続く千葉県の森田健作知事が「電気がなければ何もできない」と窮状を訴え、武田氏は県を全力で支援する考えを伝えた。
 外相から横滑りした防衛相は防衛省で着任式に臨み、中国について「透明性を欠いたまま広範かつ急速に軍事力を強化し、わが国周辺での活動を活発化させている」と警戒感を示した。ミサイル発射を繰り返す北朝鮮を「重大かつ差し迫った脅威」と指摘し、「全(自衛)隊員の先頭に立ち、全身全霊で困難に立ち向かっていく」と語った。
 五輪担当相は内閣府で職員を前にあいさつ。「素晴らしい東京五輪・パラリンピックを成し遂げるため、先頭を切って頑張りたい」と強調した。(2019/09/12-19:44)

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