停電復旧遅れ、見通しに甘さ=倒木で作業難航-東電

2019.09.12
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by 時事通信

台風15号の被害を受けた千葉県袖ケ浦市の避難所を視察し、出口清市長(左)から説明を受ける菅原一秀経済産業相=12日午後、同市

台風15号の被害を受けた千葉県袖ケ浦市の避難所を視察し、出口清市長(左)から説明を受ける菅原一秀経済産業相=12日午後、同市

 台風15号の被害を受けて首都圏で発生した停電は12日で4日目を迎えたが、全面復旧は依然めどが立たないままだ。東京電力ホールディングスは当初早期に回復させる計画だったものの、倒木などの影響で作業が難航。被災住民の不安が募る中、東電の対応に疑問の声も上がっている。
 「楽観的な見通しは被災者のためにならない」。千葉市の熊谷俊人市長は12日、結果として誤った予測を示した東電の判断に不満をあらわにした。千葉県内ではなお30万軒前後で停電が続く。住民は展望を持てないまま、残暑の中で冷房も使えない生活を余儀なくされている。
 台風15号は9日に関東地方へ上陸し、1都6県で最大93万軒の停電が発生。当初から雷雨などの影響で作業は遅れがちだったが、東電は10日夜の段階で同日中に停電軒数を12万まで縮小し、11日に全面復旧させる見通しを示していた。
 しかし、山間部などで予想よりも倒木が多かったことが後に判明。電源車を配備するために伐採などの追加的な作業が必要となり、見通しは一気に不透明になった。東京電力パワーグリッドの塩川和幸技監は12日午前の記者会見で「当初の想定が甘かったと反省している」と非を認めた。
 菅原一秀経済産業相は12日夜、停電が続く千葉県袖ケ浦市で避難所となった公民館を視察し、住民を激励。終了後、記者団に「電柱の強度や耐震は再点検しなければいけない」と述べ、鉄塔や電柱の強度を高める方向で電力会社などに働き掛ける考えを示した。(2019/09/12-19:57)

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